ディア・シンデレラ (短編)

Become obedient３ ページ26

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コンコン、



数十分後、
楽屋のドアを叩く音がした。



勝利「はーい。」



珍しく勝利が対応をし、扉を開ける。



…なんていうタイミング。


ほんと、いつもはスルーして他の人に開けさせるくせに。



勝利「…え？！Aちゃん？！！」

A「あ、勝利くん…、」



.



案の定、びっくりした様子の勝利。



いつもなら勝利と遊んでもなにも言わない俺だけど、


今日はだめ。




.




健人「A、こっち。」



ギターをしまう勝利。



勝利「ええ？！俺、Aちゃんと遊ぼうかと思ってギター片付けてるんですけど！」

健人「今日はダメです。」





.




.






楽屋の奥にあるソファに座ってもらい、冷たいジュースを出してあげた。



A「ありがと。」




.






.




ジュースを飲んでいるAを後ろからぎゅっと抱き締めた。





健人「A、俺すげー寂しかった…」

A「けん、とっ…」

健人「A、寂しくないって言ってたけど本音？」



.



コップの中のジュースがゆらゆらと揺れていた。




震えるAの手を握る。





.





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