ディア・シンデレラ (短編)

It is not a child６ ページ19

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早いもので今日で実習も終わりの日を迎えた。



朝から気分がどんよりしている。





A「この1ヶ月、すごく勉強になりました。



みんなも良くしてくださって本当に感謝してます。



必ず先生になって戻ってきたいです！」




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教室が拍手に包まれている途中で、
彼女が紙袋の中から封筒を取りだした。




A「この間、みんなで写真撮ったでしょ？裏に個人宛にメッセージ書かせて頂きました。それを私からの送別品としてお渡しします。」



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一人ひとり、
順番に名前が呼ばれる。



A「健人くん。」



茶色い封筒を受け取る。



そして席に戻り、
中身を見ると全員で撮った写真。


あー、この時せんせーの隣、
取れなかったんだよなー。(笑)



ペラっと裏を見ると、
女性らしい綺麗な字でびっしりのメッセージ。


これ全員に書いたの？！…




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『健人くん、



第一印象は、窓の外をずーっと見ている爽やかボーイ(笑)

意外と人見知りで、話せるようになったのも最近だったね。


もっとお話してみたかったな。



ＨＲ委員を一生懸命こなして、

でもたまに天邪鬼な健人くん、


私はそんな健人くんも


好きだよ。


1ヶ月ありがとう。』






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