ディア・シンデレラ (短編)

It is not a child２ ページ15

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ぼーっと彼女の姿を見ていた。
彼女がクラスを見渡す。


健人「…っ、」


1番後ろで窓際の席、
ぱちっと目が合った。


慌ててついていた肘を下ろす。


すると、彼女はにこっと笑って頭を下げた。


健人「………/」


つられて俺も頭を下げる。



.




一瞬の瞬きをしてしまえば、彼女の視線はもう別の誰かにあって、同じように頭を下げたりしていた。


そんな姿にショックを受ける俺。



「姫川だから姫！お姫様でよくね？かわいーし。」

A「ええ…/そんなお姫様だなんて申し訳ないですよ…っ、」


そして、既に他の奴等と打ち解けている。


「姫〜〜！！」


.


楽しそうに笑い合う姿に、嫉妬して俺は再び肘をつき、校庭に視線を向けた。




.


だけど、立て肘は再び解消される事となる。




「えーと、ＨＲ委員、学級内の運営とか、説明してやれ。」


.



ＨＲ委員？



「中島！」

健人「あ、はい…っ！！」



.


返事をした時、また目が合った。
すると今度は俺の席まで足を運び、




A「よろしくお願いします、中島くん。」


またにっこりと笑った。


健人「…は、はい。」



.




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