青のきみ : ×in

雰囲気とやら ymin ページ12

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(リアル設定)


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風呂上がり、髪も乾かさず真っ先に向かうのはソファに座るやまだ、


の膝の上。




毎晩これが恒例になりつつあるから、彼も断じて拒否しない。

寧ろ、めちゃくちゃ微笑んでる。




「髪、乾かさないと風邪ひくよ？」

「いーの、別に。」

「いやダメでしょ」




バカなの？

なんて聞いてくるけど、風邪ひいたら看病してくれるのはお前なんでしょ？



だったら、バカでもなんでもいい。




「それよりやまだのその格好の方が風邪ひきそう」

「気楽でいいんだよね、こっちの方が。」

ほんとはパーカーも脱ぎたいんだけどね。




お前の方がバカなんじゃねえの？


って言ってやりたい。




薄手のパーカーを脱いだら下は何も纏ってないことになる。

寝る時は結局抜いじゃうんだけどね、あいつは。



付き合いたての頃はマジでびっくりした。

もういっそのこと風邪ひけばいいなんて思ったり。




「すきだよ、伊野尾ちゃんっ」

「随分急だねぇ、」




向き合って、抱きしめてきた俺の腰に巻き付く筋肉質な両腕 …………

まって、まってまって、




「おまえいつパーカー脱いだの、」

「今さっきだよ？」

「風邪ひくっつってんじゃん。」

「だって、まぁ許してよ。
風邪ひいたら伊野尾ちゃん、俺の事看病してくれるでしょ？」




にやっと笑うやまだを睨んだ。


俺と一緒のこと考えてるなんて思ってなかった。
似た者同士なのかな？俺らって。




「すきすき、」

「分かったから、」

「あいしてる」

「なに、今日どうしたのやまだ、」




いつもより甘いやまだに疑問が浮かぶ。


いつもと違う、のも新鮮だしいいんだけど。





急にくると怖い。




「何もないよ」

「ほんと？」

「うそ、ある。」

「おい」




「あははっ、ごめんごめん。｣






いやぜってー 思ってねえだろお前。

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