ださくてかわいい、いのお先生 (Ym × In) (ページ39)

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side R.Y

「あれ、ちぃちゃんは？」

「さぁ？俺の弁当持ってどっか行ったよ。」

「はは、まじで？」

あの日から一週間経った日のお昼休み。
購買で買ったパンを俺にひとつくれた裕翔くんは、にこにこしながらパンを頬張った。

「なに、にやにやしちゃって。」

「ふふ、今日ねぇ彼女の誕生日なんだ。」

「あれ、まだ別れてないの？」

「うん！」

明らかな嫌味にも気づいてない様子。
……いいなぁ、リア充。幸せそうだ。

ほくほくしてる裕翔くん。
ちょっと気になったことがあって、聞いてみた。

「裕翔くんさ、彼女になんて告白されたの？」

「好きです付き合ってください？」

「王道だな。……じゃあ逆に、裕翔くんは彼女さんのどこがいいの？」

「えー、それ聞くー？」

聞いてほしそうににまにましちゃって……まぁ聞いたのは俺なんだけど。

「んー、やっぱあれだよね。」

「どれ？」

「一緒にいると、俺が俺じゃなくなるところ。」

「は？」

なんか抽象的すぎてよくわからない。
てっきり「顔が可愛い！」とか「スタイルがいい！」とかだと思ってた。

「最初はね、お試しみたいなものだったよ。やまにはほど遠いけど、ちょっとは俺もモテるし。」

「……うざ。」

スタイルいいしイケメンだし、なにが「ちょっとぐらいモテるし」だよ。

「でもね、気づいたらわりと本気になってるんだよ、俺。」

「本気？」

キラキラ目を輝かせて、裕翔くんは語る。