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side R.Y
「知念、裕翔くん。今日の放課後空いてる?」
次の授業は技術。
技術室へ移動する途中、知念と裕翔くんにそう聞くと、二人は揃って首をかしげた。
「空いてるけど……」
「どうしたの? 今日は居残りないの?」
「ん〜……、なんか行きたくない気分。」
えぇ、と顔を固めた裕翔くん。
ほんとに真面目だから、「居残りサボるの!?」なんて聞いてきそう。そうだよ俺は君みたいに真面目じゃないから。
「なに、もさおとケンカでもしたの?」
「っへぁ!?」
思いもよらぬ発言に、変な声が出て教科書を落とした。裕翔くんがはいよ、と手渡してくれる。
「なーんか最近居残り楽しそうだったじゃん。ねー、ちぃちゃん?」
「ほんとだよ。だから僕、てっきり涼介ともさおが恋仲なのかと。」
「それそれ! 実はもさおがウィッグとメガネを取ると美少女設定でね、ってちぃちゃんと話してたの!」
「ぶふっ!」
うーわ涼介きったな、って先を歩く知念と裕翔くん。
いやいや君たちどれだけ想像力豊かでしかも的中させてんの? あ、でも美少女ではないけど。
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作者名:鎖空 | 作成日時:2017年7月27日 21時