検索窓
今日:8 hit、昨日:27 hit、合計:396,484 hit

4. ページ20

side R.Y



「知念、裕翔くん。今日の放課後空いてる?」


次の授業は技術。
技術室へ移動する途中、知念と裕翔くんにそう聞くと、二人は揃って首をかしげた。



「空いてるけど……」

「どうしたの? 今日は居残りないの?」

「ん〜……、なんか行きたくない気分。」


えぇ、と顔を固めた裕翔くん。
ほんとに真面目だから、「居残りサボるの!?」なんて聞いてきそう。そうだよ俺は君みたいに真面目じゃないから。


「なに、もさおとケンカでもしたの?」

「っへぁ!?」


思いもよらぬ発言に、変な声が出て教科書を落とした。裕翔くんがはいよ、と手渡してくれる。



「なーんか最近居残り楽しそうだったじゃん。ねー、ちぃちゃん?」

「ほんとだよ。だから僕、てっきり涼介ともさおが恋仲なのかと。」

「それそれ! 実はもさおがウィッグとメガネを取ると美少女設定でね、ってちぃちゃんと話してたの!」

「ぶふっ!」


うーわ涼介きったな、って先を歩く知念と裕翔くん。

いやいや君たちどれだけ想像力豊かでしかも的中させてんの? あ、でも美少女ではないけど。

・→←3.Last いのおとひかる



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (464 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1226人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:鎖空 | 作成日時:2017年7月27日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。