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2.Last いのお ページ12
side K.I
「ざ、ざんてい、いちい……？」
山ちゃんにわけてもらったご飯で膨らんだおなかの上。
心臓に手を当てると、ばくばくと異常な速さで脈を打つそこ。
「………かっこよかったぁ、」
体中から、へにゃへにゃと力が抜ける。
きらきらした顔で、いたずら好きの子供みたいににやりと笑って、『暫定一位だよ。』なんて……
昨日のことで少しは耐性がついたものの、山田涼介と一緒にいるのは、前々から憧れていたおれにとってはキャパオーバーで。
しかも、『山ちゃん』って呼ばせてもらって、『いのおちゃん』って呼んでもらって……
「もう………かっこいいよぉ、山ちゃん。」
例えからかわれていたとしても、やっぱり格好良くて。
更に加速する鼓動の音に耳を澄ませると、山田涼介と一緒にいたことが嘘じゃないみたいだった。
恋とか、先生の立場とか、無視すると。
山ちゃんはおれの中で、絶対的な一位になりつつあるんですけど……
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作者名：鎖空
| 作成日時：2017年7月27日 21時
