王子様には毒がある。

Poison 12 ページ12

山田side





すると、慧が突然、ぽろぽろと涙を流した。




山「慧！？」




山「ごめんねいろいろキツいことさせちゃってっ
心のケアはおこたらないからっ」



伊「ううん」





伊「涼ちゃんがかわいそうで
ショックだよね、好きな人があんな人だったなんて…」



ズキ、と胸が痛くなった。




ぶんぶんと首を横に振って慧に言う。




山「…違う。俺、ただカノジョが欲しかっただけなんだよ」





山「告白されてつい嬉しくて…
ちゃんと中身を見てなかった。
バカだよね、俺。」




伊「そんなこといわないで。
涼ちゃんは、すごくいい子だよ」



慧……




山「慧ごめんね。慧のお守りはもうウンザリ
なんて思ったことないよ」



伊「ほんと！？オレのこと嫌いになってない！？」


山「あまりまえだよっ」


伊「やったーー！」



慧は手をバンザイしながら喜んでいた。





仲直りもして、次の日。




山「ねぇ見て見てっっ」





と、いつものように知念と光くんと教室で話す。



山「慧ににゃんこのフリース着せてみたの〜
想像どおりのかわいさだったわ。いや、以上？」



八「山田、もう彼氏作りはやめたの？
今日もとばしてますなぁ」
　

知「あの男はサイテーだったけどね。死刑。」

山「まさかっ」




山「俺の運命の相手はきっとどこかにいる！！今はその相手を見極める曇りなき眼を培う期間なんだっっ」




八「おおっっ」


知「ヤル気」




まだまだ頑張るに決まってんだろ！

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