変わり者同盟 （ ym×in♀）

１８． ページ20

ym side









＿＿＿＿

｢涼介〜、トマト買ってきて｣

｢は！？やだよ…無理無理｣

｢お小遣い、パーだよ？♡｣

｢行きます行きます、いや行かせてください｣









とまぁ、いつものように
母さんにパシられた俺。
家族内で俺ってどんな存在なんだ…









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いつもの店でトマト(俺は食べない)
を手に取りレジに並ぼうとしたら
ふと、後ろから




｢……山田くん？｣




と声がした。






知り合いだろうな、と後ろを振り返った。
けど、分からなかった。
その、女の子が。



ぱっちりした二重なのに大きな涙袋で
眠たそうな目。
すっと通った鼻筋。
出会ったことある人の中で１番と言っていいくらい
白い肌。
ぷくっとして、思わず目を向けてしまう唇。
これらのパーツが絶妙な位置にある女の子だ。

でも、なんで俺の名前？






思わず、だれ？と聞いてしまうと
どこかで聞いたことのあるような返事が来た。
(返事というか、なんというか。)

そして、ふとその子がもっているカゴに
目を向けるときのこのマスコットが入ってた。









…………きのこ？
まてよ、俺。
しかも、あの気の抜けたような感じの返し方。
多分、いや…絶対、






｢……いのおさん？｣








だよね？
すると、いつもはよく見えない彼女の顔が
ぱぁっと明るくなった。

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