【鬼滅の刃】裏切り者の虚無柱。

参拾肆ノ型 ページ47

竈門目線









俺は任務で善逸と伊之助と義勇さんと一緒だった。そこで自然な流れでAさんの話になった。





　






義勇さんもいるしまずいと思ったけどAさんの話題になってから困惑の匂いがした。困惑の匂いがしただけでAさんに対して嫌気がさす匂いとかはしなかった。









もしかして…義勇さんはAさんをそう言う目で見ていないんじゃないのか…？と言う疑問が生まれた。善逸も同じようだ。




　









俺は言うなと言われていたが思い切って聞いてみた。






　





『義勇さんはAさんの事どう思ってますか？』









義勇さんは表情を変えない。善逸と伊之助は驚いていた。









善「…っおい！」









伊之「言っちまっていいのか？」









冨「…どうも思っていない。」









善「どうも思っていないってどういう事ですか？」









俺達3人は義勇さんをガン見した。









冨「…真藤は愛華を斬りつけた裏切り者扱いされているが俺はその場を見ていないしわからない。」









驚いたと同時に嬉しかった。柱の人の中にAさんを信用まではいかなくてもまだ公平な立場で見てくれる人がいたなんて。









冨「星野は任務を押し付けられたと言っているが押し付けられた割には忙しそうに見えない。だが誰かに手伝ってもらっている可能性もあるから俺はなにも言えなかった。」









伊之「…あの女は弱くねぇ。」









竈「…っ！！そうなんです！！Aさんは全て本当の事を言っているんです！！星野さんを傷つけてもいないし逆に任務を押し付けられているんです！！」









冨「…っ…そうか。」









義勇さんは俺達の五感がいいことは知っていたため信じてくれた。









善「…でも冨岡さんはAさんに酷いこと言ってないんですよね…？」









冨「…俺はなにも言ってない。が、庇ってもいない。中立な立場にいた。









謝らなければならない。すぐに信じてやれなかったこと。ずっと中立な立場にいたことを。」









伊之「よかったな！！あの女、信じてくれる奴が増えて！！俺達が信じるって言った時すげぇ嬉しそうなツラしてたからよ！！」









竈「そうだな…。本当によかった…！！！」









嬉しかった。俺達が居ない間は1人ぼっちだったろうAさんを信じてくれる人が増えたことは。

参拾伍ノ型→←参拾参ノ型

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す