22 ページ22
来た時から様子はおかしかった。
なんとなく作り笑顔で、俺の話に相槌を打ってくれるだけで、雄也から話題を振ってくることなんてまずなくて、俺とのご飯嫌だったかな。なんてネガテイブになってしまっていた時、
珍しくお酒飲まない？なんて聞いてきて、俺が断っても飲みだして、俺が止めることに成功した時にはもう酔っ払ってて、とりあえず俺の家に連れてきて、…
とりあえずやるべきことを済ませて改まってみてもよく分かんなくて、とりあえず雄也を寝かせたベットに腰掛けてみる
雄也、なんかあったのかな、
いつもなんだかんだしっかりしてて、飲む時だって自分が飲める範囲を計算しながら飲んでたのに俺が止めに入るまで人が変わったように飲み続けて、
誰だって、お酒に頼りたくなる日はあると思う
でも、そばに俺がいたんなら俺を頼って欲しかった。
そんなことばかり考えていると、突然通知を知らせて震えだした携帯
雄也を起こさないように部屋を出て、すぐに電話に出る
薮「もしもし、北山？」
「あ。薮？
遅くにごめんな？」
薮「大丈夫だけど、どうした？」
「こんなこと薮にしか言えないんだけど、…俺、たまのことが好きなんだ」
薮「…え？」
「明日、告白しようと思ってるんだ、
ごめん、なんとなく誰かに知ってて欲しくて、」
電話越しだけどわかる真剣な声でそう言われて、慰めなら任せろ、なんてふざけて返す
「振られる前提なのやめろよ笑
じゃ、おやすみ」
薮「おう、おやすみ」
北山の優しい声が聞こえた直後、電話が切れたことを知らせる電子的な機械の音と外で吹く風の音だけが耳を支配して、息が苦しくなる
気づかないふりをしてたこと、気づこうとした時にはもう遅かったこと、
頭の中で駆け巡る後悔と切なさが入り混じって頰が濡れる
外から聞こえる雨粒の音と風の音がより一層切なさを大きくする
壁にもたれて腰を落とせば、自分が情けなく思える
�癲屬笋屬�ん、…」
薮「あ、…これは、�睫攷絨�みたいかなと思ってコンビニ行ったら雨振っててさ、」
自分でも、可笑しな言い訳だなって思う
でも、失恋して泣いてたなんて言いたくなくて、とっさに出た言い訳、
�癲屐弔瓦瓩鵝∩管�聞いちゃった、」
薮「…そっか、」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 64人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青空の青さ(プロフ) - セロリさん» コメントありがとうございます！自分もセロリさんの作品が大好きです！更新頑張ってください！ (2019年8月26日 19時) (
レス) id: bb7f50e238 (このIDを非表示/違反報告)
セロリ(プロフ) - この作品好きなので更新頑張ってください！ (2019年8月26日 0時) (レス) id: ace282198d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青空の青さ | 作成日時：2019年7月9日 2時
