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2人に自分の気持ちを伝えた時の表情が頭に思い浮かんで、複雑になる
なんて答えれば、傷つけないで断れたんだろう
そんなことを考えても、答えなんて分かるはずなくて。
圭人から届いた質問
送り返してしまった質問
圭「…わかんない、
俺は多分、それを伝えられる側にいるから」
小さな声でそう言った圭人の言葉が理解できなくて、でも問いかけることは出来なくて。
気まずいまま着いてしまった映画館
必要最低限の会話しかないまま映画館の席に着いて、流れ続ける予告映像を見る
アクション映画の予告映像、突然大きな音になった映像
圭「…ねぇ薮ちゃん、俺も好きだって伝えたら困る?」
隣から聞こえたその言葉には、聞こえていないふりをした。
そんな映画の予告映像が終わって、館内が暗くなって映画が始まりを告げた
映画が始まって約2時間、感動的だったクライマックスシーンも終わって、エンディング映像が流れ出す
圭「…面白かったね」
映画が終わってざわざわとしだした館内、荷物をまとめながらそう言ってきた圭人にそうだね、と返した。
始まる前。聞こえてしまった言葉は未だに頭から離れない
圭「なんか食べて帰る?」
薮「そうだね、」
成り行きで入った定食屋さん
映画の話題で盛り上がっているうちに食事も終わって、訪れた沈黙
圭「薮ちゃんごめん、…
今から薮ちゃんのこと、困らせるかも。」
なにやら俯いていたけいとが顔を上げてそう言う
何も言えずに、頷いた
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青空の青さ(プロフ) - セロリさん» コメントありがとうございます!自分もセロリさんの作品が大好きです!更新頑張ってください! (2019年8月26日 19時) (レス) id: bb7f50e238 (このIDを非表示/違反報告)
セロリ(プロフ) - この作品好きなので更新頑張ってください! (2019年8月26日 0時) (レス) id: ace282198d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青空の青さ | 作成日時:2019年7月9日 2時