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伊野ちゃんの言葉を聞いた薮ちゃんの言葉を聞いて、安心したのと同時に少し苦しくなった
よくよく考えればそうだ、もし薮ちゃんが男を恋愛対象として見れる人だとしてもその相手がメンバーになる可能性は低い気がする
伊野尾のことそういう目で見たことないから、そう言った薮ちゃんの声が、表情が頭から離れなくて笑顔を作らなきゃいけないのについつい考え込んでしまう
「涼介、どうしたの?」
そんなことを思いながらすっかり自分の世界に入っていると突然聞こえてきた声に思わずびくりと肩を揺らしてしまう
山「薮ちゃん、」
薮「ごめん、驚かせた?」
山「いや、大丈夫、
それよりどうしたの?」
薮「いや、ずっとぼーっとしてるから大丈夫かなって思って」
ほんの些細なこと、薮ちゃんを除いて8人いるメンバーの一人がただぼーっとしてただけ
ただそれだけなのに心配してわざわざ声をかけてくれるんだから、また好きになってしまう
恋って、嫌いかもしれない
苦しいし、辛いし、そのくせすぐ好きが増してくし、絶対にかなうわけじゃないし、誰かと同じ人を好きになれば必ずどちらかは諦めなきゃいけない
そんな不純なことを、人はどうしてするのだろう
薮「…涼介?平気?」
答えはきっと簡単で、一つしかなくて、
気づけば好きだから、ただ好きだから、
ふとしたことで恋に落ちて、薮ちゃんのことで頭がいっぱいで、夜が来ても眠れない
俺にできることなら薮ちゃんのためならなんだってするし、俺にできないことでもなんとかする
それくらい、君が好き、
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青空の青さ(プロフ) - セロリさん» コメントありがとうございます!自分もセロリさんの作品が大好きです!更新頑張ってください! (2019年8月26日 19時) (レス) id: bb7f50e238 (このIDを非表示/違反報告)
セロリ(プロフ) - この作品好きなので更新頑張ってください! (2019年8月26日 0時) (レス) id: ace282198d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青空の青さ | 作成日時:2019年7月9日 2時