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つきましたよー!
前に座ったマネージャーさんからのその言葉で、みんなが荷物をまとめだす

そんな最中も変わらず仲良さげに喋っている薮と知念をみて、思わず目を逸らす

目覚まし終わりのロケバスなんていつもならすぐに眠っていたのに何故だか今日はモヤモヤした気持ちのせいで全然眠れなくて、そんな自分に対して恋する乙女か、なんてツッコミを入れたくなる



薮「伊野尾、大丈夫?」


そんなことを考えながらも車を降りて広がっていた広大な景色に思わずぐーっと伸びをしているとそんなことを聞いてきた薮

伊「大丈夫って?」

薮「いや、いつもなら目覚まし終わりだと寝てるのに寝てなかったからなんか悩み事かなって思って」

平気?と心配そうに聞いてきてくれた薮を見て胸が高鳴る

そういうところに、また惹かれてく
これ以上好きになりたくないのに、苦しみたくないのに薮は無意識にまた好きにさせる


伊「大丈夫
夜いっぱい寝ちゃったから」


そんな気持ちを薮の中に存在してる伊野尾になりきってヘラヘラしながらそう返すと、ほんと?ならよかったなんて笑ってくれて、胸が締め付けられる感覚に陥る



伊「薮はさ、同性同士の恋愛とかどう思う?」

薮「ん?
んー、好き同士ならいいと思う」

そんな感覚に心を支配されてしまって、思わず聞いてしまったその質問にそう返事をしてくれてほっと胸をなでおろそうとしたはずなのに、動いてしまった心は止められない

伊「ならさ、俺が薮のこと好きって言ったら?」

みんなもすぐ近くにいるのに、そんなことを口走ってしまって慌てて紡ごうと言葉を探している間にみんなの視線がこちらへ向く

普段なら冗談だろって笑う薮も真剣に聞いてしまった俺を見て、困ったように俺を見つめる


薮「…考えたことないから分かんないけど、伊野尾のことそういう目で見たことないから、
大切なメンバーだからさ、」

一番聞きたかった部分はあやふやにごまかして、そう言葉を紡いだ薮に向かっていつも通りに冗談だよって言いたいのに言葉が出てこなくて、その場が静まり返ってしまう


伊「…うん、だよね
俺もメンバーはそういう目で見れないわー」



悩んだ末に飛び出た言葉は明らかに不自然で、作ったはずの笑顔もぎこちない


「みなさーん
収録開始します!」




気まずくなってしまった空気は、駆け寄ってきたマネージャーによって壊された

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青空の青さ(プロフ) - セロリさん» コメントありがとうございます!自分もセロリさんの作品が大好きです!更新頑張ってください! (2019年8月26日 19時) (レス) id: bb7f50e238 (このIDを非表示/違反報告)
セロリ(プロフ) - この作品好きなので更新頑張ってください! (2019年8月26日 0時) (レス) id: ace282198d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青空の青さ | 作成日時:2019年7月9日 2時

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