46 ページ47
貴方side
再び俯いていた顔を上げれば、やっぱり田中はニマニマと私を見つめていて。
、
「Aちゃんのこと嘘コクの前から好きだったよ。」
、
、
え…？田中が？私を？
、
『え、ならなんで、』
、
、
、
「アイツらに茶化されて、ムキになって、告白した。けど、告白OKされればそのまま大切にしよーとか思ってた。まぁでも俺嫌われてたし」
、
『っ、』
、
「変な意地張ってあん時あんな態度とった。本当は大好きでたまんねぇのに。」
、
、
「この3ヶ月でどんどん好きになってまた惚れ直して、昨日ちゃんと言おうと思ったんだけどさAちゃん逃げるから」
、
『ごめっ、、』
、
、
「ねぇ、Aちゃん俺と付き合ってよ」
、
『っうん！！』
、
そのひょろひょろの体に思いっきり抱きついてやる。
「うぉっ、笑 力強ぇよ笑」
、
『んん、バカ田中、』
、
「そんなバカが好きなんだろ？おあいこじゃんか」
、
自然と体が離れておでこをくっつけられる
、
「好きだよ、大好き」
、
甘く少し掠れた声で言うもんだからきゅんきゅんして。
、
『っ、私も』
、
田中は私の頬をするり、と撫でて
「ふは、顔真っ赤」
、
そう言うと同時に私の唇に少しかさ付いた唇がぶつかった。
、
『っ、たなか、！』
、
「じゅり。もう田中呼び禁止。ほら呼んでみ？」
、
『…じゅり、』
、
「んは、なぁに。A」
、
田中、いや、樹は嬉しそうに笑ってもう一度私にキスをした。
、
、
拗らせすぎた私たちの嘘の恋は、今日、本物の恋としてやっと、実ったのであった。
-fin-
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2068人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴび(プロフ) - この小説めっちゃ【君のまま】っていう曲に合いすぎててなんかもう最高です🥺主さんに聞いて欲しい🥺 (2023年3月22日 14時) (
レス) @page49 id: 1bc63c0c6d (このIDを非表示/違反報告)
チョコレートボール(プロフ) - まゆみんさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！ご要望に添えるように色々と考えてみますね！ほんとにありがとうございます！ (2021年10月25日 0時) (レス) id: da4a90e8a3 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレートボール(プロフ) - ふらみんごさん» お返事遅くなってすみません！とても嬉しいコメントありがとうございます！お話の方楽しんでいただけたでしょうか？楽しんでいただけたなら幸いです…！ (2021年10月25日 0時) (レス) id: da4a90e8a3 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - もっと読みたいです。 (2021年10月24日 21時) (レス) @page49 id: 3cce139f6c (このIDを非表示/違反報告)
ふらみんご - むっちゃ面白い！！！はやく続きが読みたいです！こんな面白い小説久しぶり…！ (2021年7月31日 8時) (レス) id: d019b3c460 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：チョコレートボール | 作成日時：2021年4月3日 21時
