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貴方side
、
何時間経っただろうか。
折角2人ともオフだったのに。
久しぶりにデート行こうよ、なんて言いたかったのに。
涙を拭いて立ち上がって。
彼のシャツの汚れも匂いも落とすようにゴシゴシ洗って。
気づけば夕方になっていた。
晩ご飯の支度しなきゃな、と鞄を持って玄関に向かうと
ｶﾞﾁｬ
「俺、今から出掛けるから。今晩帰んない」
『そっ、か』
そのまま寝室に着替えを取りに行ってシャワールームに向かった彼。
『晩ご飯、要らないのか。』
なんだか自分一人のために作る気にもならず鞄を置きに行く。
ﾋﾟﾛﾝｯ
彼が寝室に置いていった携帯が光る。
【楽しみにしてる♡】
【大我が好きな下着着ておくね♡】
ｶﾞﾀﾝｯ
思わず崩れ落ちてしまった。
分かってたはずなのに。覚悟してたはずなのに。
溢れる涙は止まることがなくて。
携帯を元の位置に戻して鞄をしまって
泣いててもバレないように慌ててリビングのテレビで感動する映画をつける。
、
「え、泣いてんの」
そりゃ驚くだろう。たった数分で映画を見て泣く奴なんかいるか。
『これ見た事あるやつでさ、展開わかってたらもう泣けちゃって』
「ふーん。変なの笑 じゃ行ってくる」
少しだけ、少しだけど笑ってくれた。
『行ってらっしゃい』
でも決めたんだ。私。この家から出ていくって。
彼が出ていったのを確認して涙をどうか抑えながら荷物をまとめていく。
まずは仕事に必要なものを大きなカバンにつめて
クローゼットを開けると彼と選んだ服ばかりで。
あの頃の純粋で真っ直ぐでキラキラした彼はもういないのかと思うと音楽というやつが憎くなってきて。
『いやっ、!』
大声を上げて泣き叫ぶ私は気づけば彼との思い出の品をグチャグチャにして散らかして。
思い出のツーショットが入った写真立てを全部投げ捨てて、彼からプレゼントされたものも全部全部全部。
冷静になって涙も引けた頃。
そこら辺にあった紙に《だいすきでした》
と書いた。
彼と出会って2年が経った頃私はとうとう終わりを迎えた
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チョコレートボール(プロフ) - あやみんさん» ありがとうございます！！；；そう言っていただけて本当に嬉しいです；；頑張ります！これからもどうぞよろしくお願い致します！ (2021年1月25日 16時) (
レス) id: f2bd30b3b7 (このIDを非表示/違反報告)
あやみん(プロフ) - このお話大好きです！更新がされるのが楽しみで仕方ありません！応援してます(*^^*) (2021年1月23日 22時) (レス) id: 57ee6bf285 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレートボール(プロフ) - soraさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！とっても励みになります；；今後ともどうぞよろしくお願いします…！ (2021年1月17日 18時) (レス) id: f2bd30b3b7 (このIDを非表示/違反報告)
sora - とっても面白かったです。更新待ってます。 (2021年1月11日 6時) (レス) id: 81efce74d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコレートボール | 作成日時：2020年12月16日 18時
