ベストな2人（ar×in） (ページ3)

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欲求不満ページ3

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ライブ後、ホテルの部屋にて。

明日、オーラスを控えてる俺たちは、“ツアーが終わるまではシない”という約束を忠実に守って約3ヶ月間の禁欲をしてきた。

でも、やっと明日で終わる…ツアーが終わるのは寂しいけれど、この禁欲生活が終わるのは嬉しいこと極まりない。

なのに、どうしてこんな日に限ってホテルの部屋が一緒になってしまったんだ…。

「あーーーシたい。今すぐシたい。」

3ヶ月もしてなければ、そりゃあもう溜まってるわけで。
楽屋で一緒にいるだけでやばいのに、ライブ後でアドレナリン出まくってる状態で？おんなじ部屋で2人っきり？爆発するわ。

『分かるけどさ…俺もおんなじだから。
あと1日我慢して、明日帰ってきたらいっぱいシよう？ね？』

「ううぅ…」

ベッドに座って寝る準備をしてる大ちゃんを見つめる。
目があった。あ、逸らされた。

『ほら、もう寝るよ？明日もライブなんだから』

「だいちゃあん……」

もう寝なきゃいけないのはわかってるけど、寝るにはまずこの興奮を抑えなくちゃいけない。

「ねぇ…せめてハグくらいしてくれてもよくない？」

そう言うと、一瞬葛藤するような表情を見せる。

『……ほんとにハグだけだよ？』

「うん！！」

お許しが出たところで飛びつきたい気持ちを抑えてベッドに近づき、隣に座る。

するとおいで、と言うように手を広げるから素直にその腕の中に収まる。

「はぁ…癒される…」

『ん…』

あ…少しでも解消されるかと思ったが、これはダメなやつだ。
大ちゃんの匂いと体温を感じて、更に体が疼き始める。

「ねぇ…シなくてもいいからさ、」

『キスはしないよ』

「…え、」

頼もうとしてた事を言い当てられて一瞬怯む。

「なんで！！」

『なんでって、ハグだけって言ったでしょ？』

『今キスしたらいのちゃん止まんなくなるの分かってるし』

う…図星だ。たしかにキスで止まれる自信はない。
かと言ってもうこの興奮した気持ちを抑えられる自信もない。

「とまる…から、絶対」

「お願い…ちょっとだけ…」

『だーめ。俺だって我慢できなくなるから。
　ほら、もう寝るよ？』

そう言ってあっさり離れた大ちゃんは、布団の中に入ってしまった。