31.ab ページ31
「兄ちゃん....」
「蓮！？」
「また来ちゃった。今日も可愛いね。」
意味がわからない。
どうして蓮がここにいるの？
いくら何でも短スパン過ぎる。
刀の腕は確かなんだろうけど、それにしても....
「....会いに来るなら昼間にしてって言ったよね。」
「それじゃ意味が無い。兄ちゃんに触れられないなんて嫌だ。」
「どうやって来たの。そんな大金、どこで....」
「もしかして俺のこと疑ってるの？」
「だっておかしいよ。富豪でも何でもないただの一般人が、月に二度もこんな店に来るなんて。」
「兄ちゃんはお金持ちにしか興味無いわけ？」
「そんなこと言ってない！！....心配なの。蓮、ちゃんと生活できてるの？少し痩せたように見えるよ。それに何だか....雰囲気が険しくなってる気がする。ねぇ、大丈夫なの？」
「俺がただの人殺しに成り下がった....兄ちゃんはそう思ってんだ。」
「....」
....肯定も否定もできない。
一瞬、嫌な想像をしてしまったのは事実だから。
「....人なんて、仕事でしか殺さないよ。でも兄ちゃんに疑われちゃったなら、ちゃんと弁明しておかないとね。まぁ....そうだな。売れるもん全部売った....そんなところ。」
「え....？」
「親に感謝だよね。綺麗に産んでくれたから、兄ちゃんは店のNO.1なわけだし....俺はこうして兄ちゃんに会いに来られた。」
「嘘....蓮、お前まさか....っ」
「意外とみんな引っかかってくれるよ。単純だよね、ちょっと視線送ってやれば簡単に勘違いしてくれるんだから。」
「....女の人を、抱いたの？」
「そんなことしても金にならないじゃん。俺が相手にするのは裕福層の男だけだよ。それに抱くだけじゃない、客の要望があれば下にも回った。」
「そんな....蓮、やめてよ。嫌だよ、お願いだからもう絶対にしないで....」
「人のこと言えるの？こんな店で体売ってさ。....若くて綺麗な身体、いろんな男に触らせて。」
「だってそれは仕事だから....！！」
「じゃあ俺も。俺が体売るのも仕事ってことにする。副業。」
「蓮、いい加減に....っ」
「だってもうすぐ会えなくなっちゃうんでしょ？兄ちゃんが身請けされたら、もう二度と会えなくなるかもしれない。そんなの絶対嫌だけど、でも兄ちゃんの幸せの邪魔だけはしたくないから....」
「身請けの話なら流れたよ。」
「....は？」
「だからまた会える。昼でも....キスくらいはできる。だからもう二度と汚れないで。」
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まなお(プロフ) - なぎしゅうさん» ありがとうございます！twitterでフォローリクエストして頂ければ、18歳以上であれば基本的に承認しています。 (2021年2月23日 1時) (
レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
なぎしゅう(プロフ) - 初めまして。13作品一気読みしちゃいました。半リアルというかむしろこれがリアルなんじゃないかと思えるくらい、私のイメージ通りのメンバー達で、脳内幸せです。是非、「青い鳥@manao__82」に投稿されてる作品も読みたいのですが、どちらに行けば読めますか？ (2021年2月23日 0時) (レス) id: dee66be56c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなお
| 作成日時：2020年9月30日 18時
