教師との恋って…反則ですか？【橙】

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Aside

さとみくんが…広めてなければ良いんだけど…

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

なんかザワザワしてる…しかもなんで私の机に集まってんの？

　『あ、さとみくんおはよ、どうしたの？』

さ「あ、A、机見てみ？俺も今来たばっかりなんだけど…」

言われた通りに見る。

そこには、

　『え…？』

「死ね」だの、「クズ」だの、「消えろ」だ、とか書いてあった。

(「あー、かわいそーwジェル先生がかわいそー、こんなブスが生徒とかw」

ジ「おはよ〜、何？告白しとるん？w」

と、先生が入ってくる。

さ「ジェ…先生！Aがっ…」

ジ「新井？どないしたん？」

　『あ…いや何もないです、トイレ行ってきます』

でも、トイレは教室から近い。

…別棟のあの教室に行こう。

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

　『はぁ…はぁっ…』

ここなら基本誰も入って来ない…でもバレたら大変なので、教室の片隅にあるカーテンに隠れる。

まぁ、あれで先生が解雇になる、とか嫌だし。

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

？！だ…誰？

？「ここにいるんでしょー？新井さん」

このガッサガサな声…青猿先生だ。

でも、大事にはしたくないから返事をしない。

こ「んー、こことか？」

カーテンを思いっきり開けられる。

　『あ…』

こ「やっぱり。ジェルくん心配してたよ？」

　『…これも迷惑かけない為なので』

こ「僕は、ジェルくんの所に行ってあげる方がいいと思うけどなぁ」

　『そう、ですかね』

こ「うん、そっちの方がきっといいと思う」

　『じゃあ…行ってきます』

こ「頑張れ〜」

私は教室を出ようとする。ドアを開けようとしたが、勝手に開いた。これって…あっち側に誰か居る…？

ｷﾞｭｯ

　『ぇ…』

ジ「ここにいたぁ…良かった…」

　『…？』

こ「じゃ、僕はこれで」

どうやら、先生は私たちを2人きりにする為だと思う。

ジ「全部、聞いてもええか？」

　『大丈夫…です、私の机に悪口書かれてただけなので』

ジ「だけじゃないやろ…書かれるってすごい辛いことやろ…」

　『この程度…大丈夫ですから。気にしないでください』

ジ「主犯、後でころんが叱ってくれるって言ってたから…しばらくここにおる？それとも保健室？」

　『んー…保健室がいいです』

ジ「じゃ、なーくんに言っとくから」

　『…こんな小さな事ですみません』

ジ「ううん、教師として大事やから…」

こんな、優しい先生を見たことはない。

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