吸血鬼との日常【橙】

16話 ページ18

Aside

ん〜お昼っお昼〜！

ガサゴソ…

あった！先輩の美味しいんだよね〜。なんでこんなに料理出来るんだろ…私が出来なくてどうする…

ジ「お〜い！A〜！」

　『なんですか？』

先輩の手元にはお弁当が。

ジ「一緒にお昼食べへん？」

　『勿論です』

ジ「じゃ、行くで！」

いや早。全力で走るじゃん…

私は腕を掴まれていて、ある意味引きずられてる。

周りからは引かれてるわ…

ガラガラ

　『やっぱり旧校舎の空き教室なんですね』

ジ「おう！意外と綺麗やし、誰もいないからな、もしかして…嫌やった？」

　『いえ、全然』

ジ「じゃ、食べよ！」

改めて思うけど…なんでも出来るじゃんか…

お弁当を開ける。

　『…めっちゃ美味しそう…』

ジ「そうかそうか！」

　『いただきます』

ジ「ん！」

パクッ

　『美味しいです』

ジ「…なぁなぁ」

　『？何ですか？』

ジ「敬語外してくれへん？」

　『…難しいです、私の命が持ちません』

ジ「じゃあ…あんな事やこんな事してもいいのぉ？」

耳元で囁くな…嫌な妄想をしてしまう。

　『っ…分かりましたよ』

ジ「じゃあ〜、これから一回でも敬語使ったら''お仕置き''やからな？」

　『…はい』

お仕置きって…妄想やばいよ…

ジ「それでよし！じゃ、はよ食べ！」

　『うん』

やばいって…敬語外すのはやっぱりキツい…死にそう…

　『やっぱりジェル先輩って、何でも出来ますよn…出来るよね』

ジ「？そうか〜？ありがとなぁw」

やばい絶対バレかけてるって…

これは結構大変だぞ…

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