検索窓
今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:31,297 hit

26話 ページ28

Aside

あれから私はすぐに退院出来た。

学校も行ける為、行った。

る「あ…大丈夫なんですか?」

 『大丈夫!ちょっと貧血になっただけ!』

る「そうなんですね」

 『そ』

あっ…話しちゃった…

でも先輩は見てない…ギリセーフか…。これから喋る機会を減らそう。

(「あ、ねーねー」

 『私?』

(「そ、放課後さ、旧校舎の空き教室来れる?」

 『あー、おけ!』

なんだろ…

ジ「おーい!」

 『あ、はーい』

お昼か…

ガラガラ

 『あ、先輩』

ジ「ん?」

 『私今日、帰り少し遅くなるから、先帰ってていいよ』

ジ「…おん、分かった」

まぁ、それで長くなっても嫌だし。

放課後ー

ガラガラ

 『遅くなってごめん!何?』

(「あのさー、ジェル先輩と付き合ってんの?」

 『…そう、だけど…』

(「は?マジうざいんだよ」

 『え?』

(「お前と先輩が付き合ってから、先輩は私に話しかけてくれなくなった…全部あんたのせい!私先輩の事狙ってたのに」

 『…は?』

(「あんたみたいな不細工が付き合っていいとか思ってんの?wあーあ、先輩可哀想だわ〜」

ガラガランッ!

せん…ぱい?

ジ「おい、もう一回言ってみろ」

(「先輩?!もう、この子ったら、先輩と付き合ってる事自慢してくるんです〜」

ジ「は?何言っとるん?俺はな、さっき言ってた事を言えって言ってるんやけど…分からへん?」

(「何も言ってませんよ!」

ジ「あーあ、分からへんのかぁ…A、なんて言われたん?」

 『あんたみたいな不細工が先輩と付き合っていいとでも思ってんの?』

ジ「…正直に言え」

今の先輩の目は怖い。いつも輝いているエメラルドグリーンの瞳が、暗くなっている。

(「あーあ、あんたみたいな不細工と先輩が付き合うなんて不釣り合い!先輩、私にしません?」

 『あの(ジ「あのな」

遮られた。

ジ「俺はな、俺の大好きな人を傷つけられんの嫌いやねん、お前はな、今俺の大好きなAを傷つけた、誰がお前の彼氏になるん?タダで済むと思うなよ」

(「もう先輩なんかどうでもいい!二人ともどっか行け!」

ジ「お前がどっか行けよ」

(「っ…」

ガラガランッ!

 『先輩…』

ジ「っ…!」

ギュッ

 『え?』

ジ「Aは不細工ちゃう。可愛い。俺はあんな奴より可愛いと思う」

 『…ありがとう』

ジ「Aと別れるつもりなんてないからな」

 『私も』

先輩…ありがとう。

27話→←25話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
30人がお気に入り
設定タグ:すとぷり , ジェル , ゆぅ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

れん - まさかのなーくんが! (2023年2月14日 14時) (レス) @page43 id: 2201e3642e (このIDを非表示/違反報告)
あまね - …最後のあたり、ゾクッとしました。いろんな内容が詰め込まれてて面白かったです!(^o^)! (2021年11月23日 9時) (レス) @page43 id: 85362d7a8a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆぅ | 作成日時:2021年1月22日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。