吸血鬼との日常【橙】

10話 ページ12

Aside

放課後ー

今日はギリ飢えなかった…

ジェル先輩に感謝だわぁ…

帰ろ。

5分後ー

ガチャ

　『ただいま〜って、誰もいないか』

まぁそうだよね。先輩まだ帰ってきてないし。何すればいいか分かんないからとりあえず床で宿題やってよ。

私は普通に机とかお母さんに貰えなかったから、床が普通なんだよね〜。

ガチャ

ジ「ただいまぁ！帰えっとったん？」

　『あ、おかえりなさい』

ジ「探したで〜！」

　『ごめんなさい』

ジ「明日からは一緒に帰ろな！」

　『はい』

まだドア越し。先輩の表情も分からない。

ガチャ

ジ「いや〜疲れたわ…ってA？！」

　『何ですか？』

ジ「なんで床でやっとるん？？」

　『え？普通じゃないんですか？』

ジ「普通じゃないわ！俺がいつも使っとる勉強机でやったら？」

　『いいんですか？』

ジ「ええよええよ！少し汚いかもしれないけど…」

　『ありがとうございます』

ガチャ

意外と綺麗だった。どこが汚いのか分からない。

消しカス一つすら落ちてない。

　『めっちゃ綺麗好きじゃんか…』

まぁいいや。やろ。

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