愛しい君へ。【赤緑】

〆．再会 ページ5

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それから教室に送り届け、自分の教室へと戻った。


はぁ…可愛かったなぁ…♡


…あっ、名前！！聞いてへん！！！




うぅ…俺はなんてことを…。





黄「しげどうしたん？遅れて来たから先生怒ってたで」


赤「あっ、淳太ぁ…なんかな、可愛え子見つけたからナンパしとった」


黄「最悪やなお前…てか今日補習やろ？」


赤「忘れてた…淳太くん、待ってて♡」


黄「絶対嫌」




放課後もあの子のところ行こうと思ったんに…。


くそう！！！今度先生も淳太も転ばせたる！！！！




黄「…」









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赤「あかん、ぜんっぜん分からん…」





放課後、淳太は本間に帰ってまうし、先生には放置されとるし、俺以外人居らんし。


これ俺が帰ってもバレへんやろ…。






赤「…よし、帰ろ」





持ち物を全てリュックに入れて、帰ろうとしたその時。


天使が、目の前に居った。





赤「…え」


緑「あっ…あの、生徒手帳落としてたんで、届けにきました」


赤「え…っ、あれ、本間や、ない」





いつの間に落としてたんや。


うぅ…………何やこの子。好きや。可愛い。





緑「…重岡、先輩？」


赤「あっ、うんそうやけど…大毅、でええから」


緑「…ほな、俺のことはともって呼んでください」


赤「分かった、敬語も要らんよ。…一緒に帰ろ？」


緑「お、俺で良ければ、」





照れたような、はにかんだ笑顔で俺を見つめる。


少しほっぺも赤くなってて。


…何やこれ、好きが抑えられへん。






緑「大毅、どうし…っん、」


赤「とも…っ、」





吸い寄せられるようにともに近寄って、キスを交わした。


抵抗してるようにも見えへんくて…なんて、期待してもええのかな？


ともの後頭部を抑えて、満足するまで何度もキスを落とした。





緑「っん、だいき、くるし…」


赤「…あ、ごめ、急にこんな…気持ち悪いよな、」


緑「……そんなこと、ない、…嬉しかった、で？」





涙目で、上目遣いで。


あざといな、可愛えな。


なんて思うのと同時に、こんな顔俺以外にも見せとるんか、とか恋人みたいなこと考えてもうて。





赤「…一緒に帰るだけや、物足りひんかもしらん」


緑「……俺一人暮らしやから、…お泊まり、する？」


赤「…ええの？」


緑「大毅となら、…ええよ」





…天使に見せかけた小悪魔。


とものことを一言で表すなら、それがぴったりやと思った。






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