愛しい君へ。【赤緑】

〆．過去 ページ12

最初の方にちょっぴり暴力表現あります。
苦手な方は飛ばしてください！
緑side
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バチンッ。



大きな音の後に、ヒリヒリとした痛みを頰に遅れて感じた。


殴られたんか。そう考えつくのに時間はかからなかった。





緑「っ…、大毅…？」


赤「…なぁ、ともは俺のやろ？」


緑「うん…そうやで？」


赤「ほな何で、俺以外と話すん」





殴られた俺よりも悲しそうな、泣きそうな大毅が愛おしくて。


大毅の頭を優しく抱え込むように抱き締めた。


…そういえば、昨日友達と話してるとこ睨まれてたなぁ。





緑「ごめんな？…用事があってん」


赤「…でも、嫌や」
　

緑「うん…ごめん。もう話さんようにする」


赤「ん、…ほっぺ、痛いやろ。ごめんな…」





すりすりとほっぺを撫でられる。


大毅が嫉妬魔なのは知ってた。沢山束縛しちゃうことも。


でも殴られるなんて初めてで…。


ゾクゾク、した。俺のことそんなに愛してくれてるんやって。





緑「大丈夫やで。これも、大毅が俺のこと愛してるって証やろ？」


赤「ん…好き、好きや…とも。俺から離れんといて…」


緑「俺も好きやで。…離れられるわけ、無いやんか」






遂に不安で涙を零した大毅。


その綺麗な涙を舐めて、優しく口付けた。



こんな可愛い大毅も、いつものかっこええ大毅も、全部全部俺だけのもの。


今更離すわけない。






赤「とものこと、もっと俺が独り占めしたい、」


緑「もう十分しとるよ…出会った時から、俺のカラダも、ココロも」






俺らが付き合えたのも、全部全部俺の仕業なんやからさ。








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