肉まん R.M ページ12
目黒 side
「れん〜お腹すいた〜！」
目「ふはっ、ほんと食いしん坊だなお前」
「うるさいなあ！だって肉まんが私を呼んでるんだもん！」
目「え？肉まん…？」
そう、肉まん！って隣で笑っているこいつは幼馴染みのA。
腐れ縁ってやつで高校も見事一緒。
てか俺がAのこと追いかけたのかも？笑
まぁ、要するに好きってこと。
本人は俺の気持ち知らないと思うけどね。
「ほられん、コンビニ寄ろ！」
目「はいはい、んな走るなって」
近くのコンビニに入る俺たち。
鼻歌なんて歌ってるしこいつ笑
目「肉まんとあんまん1個ずつください」
「えっ？れんもあんまん食べたかったの？」
目「…はい、これでお願いします」
もちろん俺の奢りで買った肉まん。
目「ほい、熱そうだから気をつけて」
「わ！ありがと〜持つべきものは幼馴染みだね」
目「笑 俺もあんまん食お〜っと」
並んで歩きながら食べていると
…なんか隣から視線を感じるな。
目「……なんだ？」
「んー…あんまん美味しい？」
目「うまいな、めちゃめちゃ笑」
ほらね、やっぱね。
Aはいつも俺が食べる物も欲しくなるのだ。
でもちょうだいが素直に言えなくて、躊躇っている姿を見るのを俺は好きだったりする。
でも俺って優しいからさ、
目「ん、ほら」
「っ！！！れん〜ありがと〜！！！」
目「おい、肉まんはいらねぇのかよ笑」
自分の残りの肉まんを俺によこし、全部のあんまんを掻っ攫ってったA。
ほんとそういう所自由人だよな。
「やっぱりあんまんしか勝たんかも！！！」
目「さっきまで肉まんが呼んでる〜とか言ってたくせによく言うよ笑」
「もうれんったら、うるさいな〜」
目「ほんっと彼氏できたらAに付き合ってくの大変だぞ！彼氏になる人可哀想だなあ笑」
彼氏なんて出来ないで欲しい、俺であって欲しいけど冗談で言ってみれば…、
「えっ、なーに？れんがもらってくれないの？」
ん？
こいつ今なんて言った？
目「っ、ごめん…俺頭悪いから分かんないかも」
「なにが？…れんと私って幼馴染みのままでいいの？」
もしかして俺の気持ち知ってる？え…？
目「お前さあ…俺以外のやつと付き合うなよ」
目「好き…だ」
一世一代の告白ついにしてしまった…！
大丈夫かこれ！！！
「うん、私れん以外の人と付き合う気ないよ」
「私も好きだよ…」
.
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作者名：ぎゅうにゅう | 作成日時：2021年10月14日 22時
