すれ違いブランコ ((A.daiki

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急にうつむく大ちゃんに、どぎまぎ。



A｢どしたの？、｣



大｢…侑李、すげーよなぁ、｣




…あのこと、かな。


A｢ん？｣



大｢侑李から、コクったんでしょ？｣



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頭が、いや胸が、心が


ずきん


と、音をたてる。




A｢…う、うん。｣




大｢すげーなぁ、やっぱ。侑李はかっこいいね？｣



うん、って、言うべきなのかな。


大ちゃんは、どうも思わないのかな。


悲しくなって、くれないのかな。



私は、悲しくなったよ。
あのキャンプファイヤーでの出来事。



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沈黙を貫く私に気を遣ったのか

大ちゃんはこう言った。




大｢お似合いだと、思うよ。２人。応援するわ、2人の友達として！｣




にっ、とこちらに向けた笑顔は


傾きを増した夕日に照らされて

オレンジに染められていた。




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分かってた。

片想いだって。



だって、大ちゃんは言ってたから



『ま、俺には恋なんて、はえーけどなぁー』




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だったらいいじゃないか。

まだ、チャンスはある。



中高一貫の私たちには、まだ６年もある。









―――――――――――――私の長い片想い生活が、始まる予感。

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