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12-past- ページ12

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『ありおかだいき、です』





吸い寄せられるように俺の方にきて挨拶をした君は、



ほっべが赤く染まっていた。






今思えばその時から、俺は大ちゃんのこと_____








いつも同じだった。会社に行って疲れて寝て1日が終わる。





そんな当たり前の日々に、大ちゃんは花を添えてくれたんだ。










最初は緊張してなかなか話せずにいたけど、数日で大ちゃんは心を開いてくれて。







『伊野尾さん、これわかりますか?』







『伊野尾さん、ご飯行きましょう!!』







子犬みたいな大ちゃんを、可愛い子だなあ、と思っていた。








でも俺はまだ心を開いてなくて、





昔いじめられていたことを思い出す。







それを考えると苦しくて、大ちゃんはいい人だってわかってるのに







なぜかまだ、大ちゃんを信じきれない自分がいた。

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作者名:622 | 作成日時:2022年5月18日 13時

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