白米な君に(×in)

そんなあなたは ai×in ページ6

＊某ドラマパロ風

伊野尾side


男と女。

オスとメス。

付き合うなら？
＿＿＿＿＿＿＿やはり、異性と。





普通の人ならこの言葉に何も悲しまないし、苦しむことなんてない
だって"当たり前"のことなんだから




男と男。

ノンケとホ モ。



俺が生きてきた人生はこの2つに尽きる




人を好きになる。その言葉を知った時から俺は異性に何も感じなかった
ただ、その時は"個人差それぞれ＿＿"とか"発達速度がどうたら＿＿"とか。



自分には 好き という感情がないのだとすら思っていた



のに、









『慧ちゃん、なんか美人になったね』



そう言ってくれた幼馴染に"恋"してると気づくのにそう時間はかからなかった
それと同時に自分の好きな人が同性であることに絶望もした




彼はとても優しかった
だからこそ。
だからこそ、あの(同性を好きな)俺を拒絶する目に耐えられなかった



それはまるで、ホ モは俺に近づくなとでも言っているように、




苦しくて。
悔しくて。





もう二度と人を好きにならないと、ノンケを好きにならないと決めたはずなのに





『伊野尾！』





そう言って俺の前に現れたあの人はすぐに俺の心を鷲掴みにして離さなかった









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