白米な君に(×in)

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『俺ね、東京の大学に行くの』





稲もすっかり刈り取られた田んぼばかりのそこによく響いた言葉


声が出なかった




『あはは、びっくりした？俺、実は出来る子だからな〜！』




なんだそれ。そんなの言われなくても分かってる
確かにこんな田舎じゃお前のその才能も埋もれるだろう


お前はそれで平気なのか？
少なくとも18年間一緒に過ごしてきた俺は平気なんかじゃない




でも、お前がそんな風に笑うから。
嬉しそうに、幸せそうに笑うから。



「そっか、がんばれよ。」




気持ちとは反対に出てきた言葉は情けなかった









綺麗だった紅葉もほとんど剥がれ落ちてしまった木立を見ながら帰宅途中、ふと思い出した7年前の記憶


あれ以来、連絡は取ってない


少し拗ねてたらあいつは行ってしまった
昔から自由なやつだったよなあ



「お前の代わりはいないよ、やっぱり」



白いため息とともに溢れた言葉は本心なのだろうか


「会いたい」



その小さな俺の囁きは冷たい風すら拾ってくれなかった





無駄に星が綺麗に見えるこの町で、流れ星が目に入った

叶いもしないだろう願い事を心の中で祈る







…なあ、その猫背、その立ち方、服の系統。
髪型を除けばあいつにそっくりな奴が俺の家の前に立っていた





振り返ったお前はあの頃から拍車がかかったように綺麗だった




ずっとずっと俺はお前のこと愛してるよ




なんて重いだろうか

いや、後悔するぐらいならとこの7年の空白が俺の背中を押した




返ったきたお前の言葉を待ってたかのようにまたひとつ流れ星が見えた








流星の詩/薮宏太




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薮ちゃんでした！
切ない曲っぽいので切なくしてみましたが、やっぱりハピエンを求めてしまう作者です()
やぶいのハピエン！！
切ね〜！あー！切ねー！切なすぎる！
一応、歌詞とかニュアンス入れてます一応！笑
大体呼び方とか一人称で分かっちゃいますかね？|ω･)

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