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このひっつき虫を外してくれと目で訴えるも目の前のふたりはスルーを決め込んでやがる。
それどころか。
「俺トイレ行ってくるわ」
「俺も」
「お前らこの歳になっても連れションかよ！ちょ！ねぇ！」
光に連れ立って薮も行ってしまったということは。
「俺にも教えてよ、その話」
この男と二人きりということだ。
「えぇ〜もっかい同じ話すんの？やだよめんどくさ〜い！」
「いいじゃん！教えてよ！」
何がそんなに気になるのかあまりにも執拗いもんだからさっきの話を所々端折って話す。
「へぇ〜なんかいいね！ロマンチック！」
「ほんとに思ってる？」
それはもう楽しそうにニコニコと聞いてくれているのは話し手としては嬉しいけれど、そんな楽しい話か？これ。
「俺らももうそろそろ結婚とか考えなきゃなのかな〜」
「俺とかどう？」
…………なんて？
「俺はかわいい女の子と結婚するんです〜！てかだからさっき言ったじゃん、婚約者いるって」
「うん、婚約者と結婚するんでしょ？」
わかってますけど、みたいな澄ました顔でこちらを見る大ちゃん。
そのまま大ちゃんは目の前でそっと席を立ったかと思えば少し屈んで流れるように俺に向かって手を差し出す。
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すいのん(プロフ) - ゆ ｡さん» とてもとても嬉しいお言葉ありがとうございます！励みになります(;_;) (2023年4月5日 0時) (
レス) @page29 id: 2a4d715210 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ ｡(プロフ) - 数少ないjgin小説ありがとうございます。主様の書き方がすごく好きで何回も見させていただいています！！ (2023年3月30日 18時) (レス) id: 132d25980b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すいのん | 作成日時：2020年12月31日 0時
