もう飛べないけど ym×in＋yb ページ3
in side
「やばい、緊張してきたぁ」
「なんで伊野尾ちゃんが緊張すんの(笑)」
「はぁ〜〜？山田お前俺の事なんだと思ってる訳！」
「マイペースな白米野郎だろうが！」
「うるせぇよ！」
"恋人"として過ごす最後の日にのんびりデートをしているとふわり、懐かしい匂いが鼻腔を擽った。
この匂い、知ってる。
花の香りの柔軟剤と、その中に混じる男の人の匂い。
俺に話しかけながら前に進む山田を置いて俺は立ち止まってしまう。
振り返れば見た事のある背中。
ひょろひょろの癖に無駄に骨格が綺麗で、頼りたくなるような、頼りないような背中。
あぁ。
「伊野尾ちゃーん？どした？」
「いや？なんも」
「そ？」
ちょっと思い出しちゃったじゃんかよ。
「でさぁ、明日スーツの方がいいと思う？」
「山田は顔がいいからなんでもいいよ」
「良くないでしょ(笑)挨拶だよ？」
「ふふふ(笑)」
するりと合図もなく重なる手のひら。
暖かくて柔らかい手に包み込まれる感覚が心地いい。
あのね、薮。
俺結婚するんだよ。
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すいのん(プロフ) - ゆ ｡さん» とてもとても嬉しいお言葉ありがとうございます！励みになります(;_;) (2023年4月5日 0時) (
レス) @page29 id: 2a4d715210 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ ｡(プロフ) - 数少ないjgin小説ありがとうございます。主様の書き方がすごく好きで何回も見させていただいています！！ (2023年3月30日 18時) (レス) id: 132d25980b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すいのん | 作成日時：2020年12月31日 0時
