あおいろぴすぃか (×in)

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そう言えばうちで付けてるのって誰だっけな、と周りを見渡せば、各々自由に過ごしているメンバーや、まだなにか話してる伊野尾ちゃんと大ちゃん。


それから、目を細めて見たことないぐらい優しい顔で笑ってるひか。


……見たことないぐらい優しい甘い顔で微笑んでるひか？？


えー……あんな顔見たことない。


ていうか普段からその表情出せばいいのに、なんて思っているとパチリとひかと目が合った。


すぐに例のひょうきんな変顔を披露してくれたけど、さっきのかっこいい笑顔どこ行ったのよあなた。


満足したのかすぐに向こうを向いたひかの左耳にある青色に気づいたのは多分俺だけだ。


いや〜、もしかして…なんて。



「伊野尾ちゃーん」

「ん？」

「ピアス、似合ってるね」

「えへへ、ありがと〜」



綺麗な黄色が光るのは、右耳。


ゲームをやめて宝石に近寄ればさらに濃くなる俺の予感。


もし記憶が間違ってなければ、


＿＿左耳ピアスは「守る人」
＿＿右耳ピアスは「守られる人」


撮影で俺や大ちゃんが呼ばれて伊野尾ちゃんの周りに誰もいなくなる。


楽屋を出る瞬間ちらりと振り返れば伊野尾ちゃんの耳たぶをやっぱり優しい甘い顔で触るひかと、なんとなくいつもより笑顔が多い伊野尾ちゃん。


これは…ビンゴ。


意外とロマンチックな二人に嬉しくなってしまった俺は、勝手に記念日を探って何かお揃いのアクセサリーでも渡してやろうと密かに計画をねり出したのだった。









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