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俺がどれだけ伊野尾ちゃんのこと見てると思ってるの？
一切捲らない長袖。
近くで誰かの手が上がると一瞬だけぎゅっと閉じられる目。
あとそれから……伊野尾ちゃんが何かを隠している時にする鼻を触る癖。
「ね、伊野尾ちゃん。俺のとこに逃げてこられる？」
もういいよ、我慢しなくても。
そんな伊野尾ちゃんが幸せだと思えないところ、逃げちゃえばいい。
「いや、えっと……」
くしゃりと表情を歪める伊野尾ちゃん。
「守るよ、俺が伊野尾ちゃんを守るから」
もう一人で悲しいところにいないで。
伊野尾ちゃんには笑顔が一番似合うんだから。
「ね、おいで」
「っ……やま、だぁっ……」
そっと抱き締めれば余程限界だったのだろう、ぼろぼろと涙を流す伊野尾ちゃん。
大丈夫、そばにいるよ、そう思いを込めて背中をとんとんと撫でればより大きくなる泣き声。
この人をこんなにしてしまった世界にも、もっと早く助けてあげれなかった自分にも怒りが湧く。
シャツの胸元を力強く握る手が震えているからそっと俺の手と繋ぎ直す。
ずっと俺が繋いでるから、離さないからね。
泣き疲れてきてとろりと目を閉じ始めた伊野尾ちゃんの髪をそっと撫でた。
「おやすみ、伊野尾ちゃん」
＿＿＿＿
皆さんご存知の白い雪のお姫様の曲お借りしました。
「哀しい物語〜」のとこが好きすぎてつい…(笑)
曖昧に濁しましたが何となく雰囲気が伝わってると嬉しいです(笑)
俺じゃダメ？ ybhk←in←ar→←握った手を ym×in
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すいのん(プロフ) - ゆ ｡さん» とてもとても嬉しいお言葉ありがとうございます！励みになります(;_;) (2023年4月5日 0時) (
レス) @page29 id: 2a4d715210 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ ｡(プロフ) - 数少ないjgin小説ありがとうございます。主様の書き方がすごく好きで何回も見させていただいています！！ (2023年3月30日 18時) (レス) id: 132d25980b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すいのん | 作成日時：2020年12月31日 0時
