報告 ページ8
「おはよAちゃん」
「おはよう!」
中島くんの爽やかな笑顔で相変わらずギャラリーが沸いている
教室を見回して気付いたのか中島くんが不思議そうにする
「あれ?今日風磨は?」
「土曜に熱出したから今日は休み」
朝は学校に行く!ときかなくて苦労した
確かに熱は下がっているがやはり心配だったのだ
「へー珍しい
暴走して襲われたりしなかった?」
そう言ってにやにやする中島くんはやはり男子高生である
でも、否定ができない…
「え、まじ?」
黙る私を肯定と取ったのか驚かれる
「いや何もされてないよ!?」
何もされてないといえばされてないが
うん、抱きしめられた…けど
思い出しておいて自分で照れてしまった
「怪しすぎでしょ!
まあね、風磨もよく我慢してるよ」
うんうん、と一人で納得している中島くん
「でも付き合ってるのに我慢しなくてもいいのに」
「そうだよなー…って、え?!」
目を丸くして驚いている中島くん
そういえば報告していなかったかもしれない
「無事付き合うことになりました…
ほんと中島くんのおかげだよ」
中島くんは自分のことのように喜んでくれた
本当にいい友だちを持ったなあ
「で、どこまでいったの?」
…前言撤回しようかな、
私は割とこの手の話が苦手なのだが恋愛脳の中島くんからすればなんてことないのか
「ど、どこまでというかなんというか…」
「じゃあキスはした?」
バゴーンと爆弾を落とされたような衝撃だ
「し、してない…」
抱きしめられるだけで心臓が破裂しそうになるのに
キス、とか出来る気がしない
それは私の都合だけど…
「風磨はしたいのかな?」
中島くんの目をじっと見ると
困ったように頭をかいた
「男だからそういう気持ちはあるだろうけど無理しなくてもいいんじゃない?」
そう優しく笑う中島くん
でも、それでいいのかな?
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桜田サクラ(プロフ) - 恋叶さん» 応援ありがとうございます(*^^*) (2018年4月9日 20時) (レス) id: 7c48974a82 (このIDを非表示/違反報告)
恋叶 - 配信楽しみにしてまーす♪ (2018年4月4日 21時) (レス) id: 276c38998c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜田サクラ | 作成日時:2018年3月19日 8時