我慢 ページ4
風磨side
目が覚めると
お腹に重みを感じた
少し体を起こしてベッドの脇を見る
「すー…すー」
俺の上に乗っかって寝ている幸助と
ベッドに腕を乗せた態勢のA
俺と同じ部屋で寝たら風邪うつるだろ…
まだ熱っぽいがさっきよりは良くなった
なんとなく幸助の頰をぷにぷにする
本当に幸助が可愛くて仕方がない
口に出しては恥ずかしくて言えないが幸助には幸せになって欲しいし
強くて優しい男になって欲しいと思っている
「父ちゃんが仕事頑張ってくれてる分
お前は姉ちゃん守れるくらい強くなんだぞ」
喉が痛くて喋りにくいから
思っていたよりも小さい声しか出なかった
Aが少し身じろぎをした
起きたのか?
「A起きろー」
「んん…」
やば
なんかえろい←
Aが無防備なのは今始まったことじゃないが
彼女という存在になった今我慢するのもなかなか大変だ
「ったく…」
すやすやと眠るAの頭を撫でる
ピンポーン
インターホンが鳴った
宅配便か何かだろう
布団から出ようとしたらAを起こしてしまった
「私寝ちゃってた!」
あわあわしてるのを無視して玄関に向かう
「あ、風磨寝てて!私が出るよ!」
「もう治ったよ」
「嘘つかないで!」
ガチャッと玄関を開けると
そこには意外な人物がいた
「突然すみません…
って風磨くん?!」
私服姿の松島だった
「何してんの?」
俺の家に突然何の用かと考えて
ハッとまずいことに気が付いた
俺の家は隣でここはAの家だ
「あれ?聡くんどうしたの?」
背後からした呑気な声に頭痛がした
松島はこの状況が理解出来ないのか困惑した声を出している
「あー松島、これはな…」
何か言い訳をしようかと考えたが
風邪を引いてるせいか頭が回らない
「とりあえず上がって」
356人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜田サクラ(プロフ) - 恋叶さん» 応援ありがとうございます(*^^*) (2018年4月9日 20時) (レス) id: 7c48974a82 (このIDを非表示/違反報告)
恋叶 - 配信楽しみにしてまーす♪ (2018年4月4日 21時) (レス) id: 276c38998c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桜田サクラ | 作成日時:2018年3月19日 8時