一年の教室 ページ12
ひとつ階を上がったところにある一年生の教室に出向く
小さめの紙袋に入れたラッピングされたメロンパンは手作りにしては上出来だと思う
聡くんはいつ渡すのだろう
告白も上手くいくといいなあ
そんなことを考えながら1年A組を覗くとちょうどすぐそこの席に勝利くんがいた
「勝利くん」
ちょいちょいと手招きをする
クラスの女子たちがざわざわし始めたのを見て人がいないときにすれば良かったと後悔した
「どうも」
一度話しただけなのに急に呼び出されて訝しげに思っているのか少し困り顔だ
改めて勝利くんの綺麗な顔を目の当たりにして感心してしまう
ってそうじゃない
「この間は助けてくれてありがとう!
お礼といったらなんだけどメロンパン作ってみたのでよかったらもらって」
はい、と紙袋を手渡す
「え、すご。わざわざありがとうございます」
手作りに驚いたみたいで少し興奮ぎみの勝利くん
一応喜んでもらえたようでホッとした
「部活とかがんばってね」
無難な言葉しか思いつかなかったが勝利くんは笑顔でこたえてくれた
「はい。今度試合とか見にきてくださいよ」
「ぜひ!楽しみにしとく」
仲良くなれそうで嬉しいかぎりだ
るんるんしながら教室に帰った
356人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜田サクラ(プロフ) - 恋叶さん» 応援ありがとうございます(*^^*) (2018年4月9日 20時) (レス) id: 7c48974a82 (このIDを非表示/違反報告)
恋叶 - 配信楽しみにしてまーす♪ (2018年4月4日 21時) (レス) id: 276c38998c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桜田サクラ | 作成日時:2018年3月19日 8時