白い彼女と病気の私。【オリジナル】 (ページ5)

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病気。ページ5

レイちゃんの横で読書をする。

沈黙が辛いなぁ…………

チラリと横を見るとレイちゃんはコクリコクリと首を動かして眠りそうになっていた。

サワサワと風が吹いて木陰で、涼しいし。

『(私も少し寝ようかな)』

本を閉じて眠りについた。

『ん………』

「起きた？」

『レイちゃん！？』

近くに顔があってビックリして下がった。

「Aも寝てたから………起こすのも悪いと思って。でももう少しでお昼ご飯じゃないの…………？」

『え！？も、もうそんな時間か……………』

薬も飲まないとだからあんまり行きたくない。

そうだ。

『ねぇ、レイちゃんって、どういう病気なの？』

「…………五感の感覚が消えてくのと、体の色素が失われてくっていう病気」

『私と同じなんだね…………』

私は太陽に手をかざす。

徐々に肌の色は薄くなっているのか、白くなっている。

『私もそう。最近は匂いがしてこないし、目も見えずらいんだ』

だからコンタクトをいれてるんだよね。

「私はもうほぼ味覚と嗅覚が潰れてる。最近は聴覚。まだ聞こえるけどね」

レイちゃんは耳に長い髪をかけると、耳には補聴器が着けてあった。

「…………そろそろ行った方がいい。私はいつでもここにいるから」

『うん。またね！』

私はそういってレイちゃんと別れた。