ep3 ページ31
side.inoo
居酒屋を出たら、彼は俺の手を離して歩き出した。
有岡くんは酔っ払ってるくせに歩くのが早くて、ついて行くのがしんどい。
伊「おい、こら。もっとゆっくり歩いてよ！」
さっきから何回かこうして声をかけてるのに無視して、スタスタと歩く彼。
酔っぱらうと怒っちゃうの？
悪い酒癖だなぁ。
伊「あっ、ちょ、どこ行くんだよ！」
色々考えていたら、駅に向かっていたのに急に違う道を歩いて行ってしまっている有岡くん。
酔っぱらいって本当大変だな..
伊「ちょっと待てって！」
人通りの少ない路地裏まで来て、スピードが遅くなった彼の手を掴んだ。
伊「こっちじゃなくて駅はこっ....んっ..」
正しい道に戻ろうと彼を促していたのに、
急に振り返った彼に、胸ぐらを掴まれてキスをされた。
伊「ん..ぅ...」
キスをされたまま壁際まで追い詰められて、逃げ場がなくなる。
長くて、なんだか乱暴なキス。
しんどくて、彼の胸をどんどんと叩けば、やっと離れた彼の唇。
伊「ど、どした？」
酔っ払ってる彼の次の行動がわからなくて、おそるおそる尋ねる。
顔がいつもより怖くて、やっぱり怒ってる。
有「むかつく。」
さっきまで態度でしか示してなかった怒りを、言葉にも出した彼。
俺に怒ってんの？
伊「...何、俺なんかした？」
さすがに迎えにまで来たのに怒られるなんて、理不尽すぎて俺の声にも怒りがこもる。
どっちも目線は外さなくて、見つめあってるなんてもんじゃなくて、睨み合っている。
なんでこんな事になっちゃうんだろう。
こんな喧嘩したことないからどうしたらいいのかわからない。
そう思って言葉を探していたけど、先に口を開いたのは彼だった。
有「光くんと楽しそうに喋ってたから、
俺にはあんなすぐ笑ってくんなかったのに。」
掴んでいた俺の胸ぐらから手を離して、
彼はふっと視線を外した。
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杏奈(プロフ) - むににこめさん» こっちにもコメント下さって嬉しいです〜！待ってて下さる方がいて幸せです（ ; ; ）初めて書いたお話なので本当に、お言葉嬉しいです（ ; ; ）また更新するので見てください〜ヽ(；▽；)ノ (2015年12月16日 20時) (
レス) id: b456b2c878 (このIDを非表示/違反報告)
むににこめ - 杏奈さんっ！私も実はずっとずっと待ってます！！笑 この作品、今まで見てきた小説の中で一番大好きなので！楽しみにしてます、頑張って下さい！ (2015年12月13日 10時) (レス) id: 9e8af99fe7 (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - 飯尾です。さん» 放置してたので待ってくださる方がいると思ってませんでした（ ; ; ）ちょっとでも載せれたらいいなと思って準備してます^ ^また別の所での公開になりますが、よろしくお願いします〜。 (2015年12月12日 23時) (レス) id: b456b2c878 (このIDを非表示/違反報告)
飯尾です。 - 更新されるのずっと待ってます´ω` (2015年12月11日 18時) (レス) id: 3ffead3e5a (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - むににこめさん» 本当ですか..！こうゆうシチュエーションに私も萌えるので嬉しいです..！ 嬉しいお言葉ばかり(;_;)ありがとうございます。まだ書くか迷っていますが、書いた時は、よろしくお願いします。 (2015年11月24日 12時) (レス) id: b456b2c878 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏奈
| 作成日時：2015年11月2日 17時
