ep2 ページ2
side.inoo
有「ごめん！電車遅れてて、遅くなった！」
伊「おそい。」
有岡くんは、初デートに15分遅刻した。
現地集合の門前で、俺は腕組みしながら、手を合わせて頭を下げる有岡くんを目を細めて見ていた。
遅いと言いつつも、初めてのお出かけに若干浮かれ気味の自分もいて、待つのも意外と悪くないと思っていたりした。
伊「もういいよ。それより早く行こ。」
有「うん！」
有岡くんが夏休みの最後、何処かに出かけようと言ってくれたので、
俺たちは、植物園に来ていた。
有「なんか、美味しそうな匂いする。」
伊「え、食べないでよ。」
そう言って、
へへっと笑っている有岡くん。
たぶん、有岡くんは花とか植物にそんなに興味はないと思うけど、俺に気を使わせないようにか終始にこにこしてくれていた。
こうゆうとこ、好きだなぁ。
なんて、柄にもなく花を見る彼の横顔を見てそんなことを考えたりもしていた。
広い植物園内は、たくさん回るところがあって、
その度に有岡くんは、
この植物綺麗！
この花可愛い！
と、言いながらかなりセンスのないものばかりを選んでいた。
それ、綺麗かな..なんて思いつつもそのチョイスがいちいち面白くて、笑っていた。
有「いのちゃん。」
伊「ん？」
少し狭いドーム内の温室植物を見ていた時、彼に名前を呼ばれて振り向けば、
空いていた手をぎゅっと握られた。
有「ここ、人いないから手つなげるね。」
なんて口元に手を当ててこそっといいながら、俺を上目遣いで覗いて見て、照れ臭そうに笑った。
胸の奥がきゅっとなって、
動揺しちゃって動けないでいると、
彼は、俺の手をひいてドーム内を歩き出した。
俺は、
なんで、このドーム内こんな狭いんだ、
もっと広く作れよ、
歩くの早いよ、
もっとゆっくり歩いてよ、
あぁ、もう出ちゃうな、
手、離したくないなぁ なんて、
植物なんかあんまり見れずに、
握られた手ばかり見て、
ずっと、柄にもないことを考えていた。
.
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杏奈(プロフ) - むににこめさん» こっちにもコメント下さって嬉しいです〜！待ってて下さる方がいて幸せです（ ; ; ）初めて書いたお話なので本当に、お言葉嬉しいです（ ; ; ）また更新するので見てください〜ヽ(；▽；)ノ (2015年12月16日 20時) (
レス) id: b456b2c878 (このIDを非表示/違反報告)
むににこめ - 杏奈さんっ！私も実はずっとずっと待ってます！！笑 この作品、今まで見てきた小説の中で一番大好きなので！楽しみにしてます、頑張って下さい！ (2015年12月13日 10時) (レス) id: 9e8af99fe7 (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - 飯尾です。さん» 放置してたので待ってくださる方がいると思ってませんでした（ ; ; ）ちょっとでも載せれたらいいなと思って準備してます^ ^また別の所での公開になりますが、よろしくお願いします〜。 (2015年12月12日 23時) (レス) id: b456b2c878 (このIDを非表示/違反報告)
飯尾です。 - 更新されるのずっと待ってます´ω` (2015年12月11日 18時) (レス) id: 3ffead3e5a (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - むににこめさん» 本当ですか..！こうゆうシチュエーションに私も萌えるので嬉しいです..！ 嬉しいお言葉ばかり(;_;)ありがとうございます。まだ書くか迷っていますが、書いた時は、よろしくお願いします。 (2015年11月24日 12時) (レス) id: b456b2c878 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏奈
| 作成日時：2015年11月2日 17時
