カルテ8 ページ39
裕翔said
仁科 「これ、解熱剤と咳止めです。
見た感じインフルではありませんが注意してください。」
袋の中を覗く、
中島 「このビンは？」
中に入っている薬より目立つビンの中身を仁科さんに聞いた。
仁科 「あっ、これ実家の愛媛から送ってきたゆず茶です。
お嫌いですか？」
中島 「いえ、そういうわけじゃ……」
初見で的確に診断できるって、最近の看護師はすごいな。
仁科 「実家がすだちとか柚子とか作ってる農家と知り合いで毎月ダンボールで送ってくるんですけど、さすがに飲めなくて……
嫌いでなければお湯で溶かして飲んでください、
喉にいいですよ？」
正直ありがたい、
この時期のこの状況で呑気に風邪なんて引いていられない。
薬品庫の薬を飲もうなんて考えなかったし、
美味しそうなものもいただいた。
大変ラッキーだった。
中島 「実家は農家じゃないんですか？」
仁科 「いえ……病院です。」
病院？
病院なら家の方がわざわざここに来なくても……
わざわざ大変な面接就職も乗り越えたのだろうか？
中島 「なぜ平成に？
東京だからですか？」
仁科 「いえ、そんなんじゃないです。
なんなら家の方に居たかったです。
そんなこと言ったら周りに怒られますけど。笑」
中島 「じゃあなんで？」
仁科 「推薦就職でした。
家が病院一家で、
上に2人と兄と、1人の姉がいるんです。
兄は医師で姉が看護師なんです。
母は師長で、父は院長。私も必然的に看護師になるはずでした。」
はずでした？
仁科 「でも私、看護師より医者になりたくて、だから大学でも看護科ではなく医学部に進んだんですけど、
両親はもう猛反対でした。
私もわがままは言えません。
ここまで自由にさせてもらったんですからだから、ちゃんと医学部を卒業してから看護科に進みました。」
中島 「すごい....」
普通医学部を卒業するのも難しい、
それプラス看護科も卒業しているんだから仁科さんはすごいだろう。
仁科 「ですよね。笑
そっからは父の病院で父の補佐もしながら看護師やってきました。
それなりに楽しかったし充実してました。
でも、ある日私宛に手紙が届いたんです。」
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あーにん(プロフ) - 波瑠さん» ええええ、嬉しいです！自分の駄作が､､､言葉にならない感激です！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2020年3月10日 1時) (
レス) id: 2c4af11cee (このIDを非表示/違反報告)
波瑠(プロフ) - そうなんですか。私は看護師になるつもりで学校に通ってますがもう難しすぎて(T＿T)でも作品読んでる時習ったやつあるとちょっとテンション上がりますw楽しく読ませていただいてます(*^^*) (2020年3月10日 0時) (レス) id: c399b9deaf (このIDを非表示/違反報告)
あーにん(プロフ) - 波瑠さん» いやいやいや、全然です。ごく普通の女子大生です。笑楽しんでいただけて私も嬉しいです (2020年3月9日 23時) (レス) id: 2c4af11cee (このIDを非表示/違反報告)
波瑠(プロフ) - あーにんさんは医療関係者なんですか？すごい詳しいから気になっちゃって…w (2020年3月9日 1時) (レス) id: c399b9deaf (このIDを非表示/違反報告)
あーにん(プロフ) - さちこさん» ありがとうございます！ (2020年3月3日 12時) (レス) id: 2c4af11cee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーにん | 作成日時：2015年2月9日 1時
