人の恵み ページ25
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その笑顔を見ていると
心の中の棘が少しずつ溶かされていく気がした
「明日はどこへ行こうか？」
「明日？」
明日のことは考えていなかったのかな？
「冒険は今日で終わり？」
立ち止まり向き合うと俺も笑った
「また一緒にいてくれるの？」
「俺はそのつもりだけど(笑)？」
大ちゃんは“うんっ”と頷くとまた歩き出した
「僕って恵まれてるね」
歩幅一歩分位前を歩く大ちゃんはボソッと言う
「恵まれてる？」
彼の辿ってきた道は不憫なものだったんじゃないか
こんなことを思うのは失礼だけど思ってしまう
「僕の回りの人はみんな素敵な人なんだ」
「俺に言ってるの？」
「もちろん。ちゃんのこともだよ」
素敵な人なんて言われたことがない
それどころか褒められたことだってほとんどない
世間を知らないからなのか、気を使って言ってくれたのか
俺にはどうしても素直に受け止められない
「大ちゃんは俺が出会った中で一番の変わり者だ」
「なんでだよ〜！」
半分本気で言った
大ちゃんは笑っていたけど
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あーにゃん(プロフ) - 萌衣さん» ありがとうございます！ (2017年5月2日 0時) (
レス) id: 037dc25f04 (このIDを非表示/違反報告)
萌衣 - 更新楽しみです！ (2017年5月2日 0時) (レス) id: fe41e91705 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾李里 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/a_cat_hp/
作成日時：2017年4月21日 17時
