僕の灯が消えるまでに(in×ar) (ページ21)

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別れ際ページ21

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最後に売店でお揃いのキーホルダーを買った

そんなものを持つのは初めてで嬉しくてすぐにリュックにつけたら
ちゃんは僕のことを“かわいい～”って頭を撫でられた

すっかり日も落ちて辺りは暗くなっていた

「とっても楽しかった！
連れてきてくれてありがとう！」

「そんなに喜んでもらえて、こちらこそありがとう。俺も久々に楽しい」

遊園地からの帰り道

「次はどうする？」

ちゃんがそう聞くけどそろそろ帰らないといけない……

「……そろそろ帰らないといけないかも。

お母さんに見付からないようにしないといけないから」

僕がそういうとちゃんは少し考えてから

“また、会える？”と、聞いてきた。

僕は返事に困る。
あと何日持つか分からない命
変な約束はできない

「分からない」

「じゃあ、連絡先教えて？」

そう言われ、その場で連絡先を交換した

「家まで送ろうか？」

「大丈夫……。

今日は本当にありがとう。絶対に忘れない」

「……俺も」

“バイバイ”

近くの駅まで送ってもらって手を振り
一度背を向けたら振り返らないように歩いた

だって、振り返ってちゃんを見たら帰りたくなくなるから

まだ離れたくないと思ってしまったから

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