僕の灯が消えるまでに(in×ar) (ページ17)

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心情ページ17

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「ねえ、どこ行くの？」

さっきからずっと僕の後ろをついてくる

「案内するから！」

でも僕はずっと無視している

「大ちゃん！……大ちゃんって！」

痺れをきたした彼は僕の前に立ちふさがった

「退いてよ」

「嫌だ」

「いいから退いて」

「何でそんなに怒ってるの？」

この期に及んでまだ分からないの？

「ちゃんのそういうところ、大っ嫌い」

「ちゃんって呼んでくれた」

無神経なことを言う彼に本当にイライラとした

「…ごめん。大ちゃんの言う通りだよ」

「……」

「俺、生きてても何の役にも立たないし、何処へ行ってもクズ扱いされて面倒臭い人生、早く終わらせた方が楽だと思ってた。

どうせ、俺が死んだって悲しむ人なんかいないんだよ。
道端に咲いた花が人知れずに踏まれて枯れていくのと同じなんだ」

「そんなことない。家族だって、さっきのおばさんだって悲しむよ。」

「そうかな？少なくとも家族は喜ぶよ。
俺のこと伊野尾家のゴミだって言ってたしね」

「えっ…」

伊野尾家のゴミって家族に…？

そんな酷いことを家族が…？

「確かに命を粗末にする言い方したけど、それって悪いことかな？

大ちゃんの言ったことは正しいかもしれないけど、俺には分からない」

ちゃんは、とっても心が痛い顔をしている

彼も苦悩していたんだろう……

「でもね、生きたくても生きれない人が沢山いるんだよ」

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