大切なおれたちの宝物 ybhk 2

57話※ 心配 ページ9

光side

やぶを頑張って運び、寝室まで連れていった。



薮｢けほっ…けほけほっ…｣



咳なんて…どこでもらってきたんだよ…



おでこに触れるとかなり熱くなっており、不安が生じた。



光｢……大丈夫…いつもの俺なら…できるっ…｣



体温計を素早く脇にはさみこみ、音が鳴るまで待つ。



高々に音が鳴り響き、体温を確認する。



光｢38.8度…やぶっ…｣



薮の呼吸は静かになるどころか早くなっており、声も掠れてきている。



救急車呼ぶべきか…それともだれかメンバーに助けてもらうか…



働かない頭をフル回転させ…考えていた。



その時だった



薮｢けほっ、けほっ、う”っ…うえぇっ！｣



光｢！？やぶ！？！？｣



咳が出すぎて辛いのかなんなのか原因はわからないけど急に嘔吐しだした。



俺用に作ってもらっていた嘔吐しても大丈夫な袋を敷いてある洗面器を薮の口元に持っていきやぶを起こす。



眠りながらも吐いている薮をみるとこれは病院に連れていくしかないと感じた。



俺の支えている手に力が入らなくなってくる。





不安で不安でたまんないんだ……





近くに置いてあったスマホを握り、視界が涙で歪んだ状態のまま、電話帳を開く。



電話マークを押してスピーカーにする。



光｢やぁぶ…やぁーぶっ！！｣



薮｢おえっ……はぁ…けほっけほっ…｣



ずっと治まらない嘔吐。心配で心配でたまらない…



プツッと言うと電話から親しい人の声が聞こえる。








？｢もしもーし、ひかるくん？？どしたの？？｣












光｢たすけてっ…









ゆうやっ…｣

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