67話 強がり ページ19
光side
車についてから後部座席に俺と薮が乗って車が発進される。
幸い今はつわりの症状もなく落ち着いている。
どうか、家に着くまでは……もってくれ…
そう願いながら薮の方を向いた。
薮は目を瞑りながら深呼吸を何回も繰り返している。
なんか…いつもの自分を鏡に合わせて見ているみたいだった。
光｢やぶ、すぐよくなるからね。よくなったら今度、どっか気晴らしに出かけたりしようね。ごめんね。俺も体弱いから……｣
薮の手を俺のお腹に当てる。
ビクッと反応し、薮は俺の顔を見つめた。
薮｢おなか……｣
光｢ちょっとわかるようになってて(笑)｣
薮｢ふふっ…俺、負けない…すぐ、なおす…からっ……｣
光｢お父さん、頑張ってねって言ってるよきっと。｣
薮｢はぁ……っ……がんばるっ…｣
光｢その意気だよ。薮｣
そう言ってるとあっという間に薮の家の前に着いた。
高｢ここで大丈夫？？｣
俺達の話を静かに聞いていた雄也が初めて声をだした。
光｢ん、大丈夫。ありがとな雄也。｣
車をおりて薮の方をみる。
泣きそうになっているからにかっと笑ってみせた。
薮も俺の笑顔を見ると最近よくする両方の眉毛の下に人差し指をあててふにゃっと笑っていた。
光｢雄也、薮のこと。頼むわ｣
高｢うん、任せて？そんじゃ、また連絡するね｣
光｢おう、気をつけてね｣
高｢ありがとう｣
それだけ告げると雄也の車は見えなくなってしまった。
家に入りソファーで休む。
お腹が少し張って痛かったから……
お腹を撫でながら目を瞑り、休むことだけ考えた。
休みたいのに休めない。
薮のことが心配でたまんないんだ……
なかなか寝付けず、白湯を飲む。
白湯を飲んだのが逆効果だったのか吐き気が襲ってくる。
キッチンで吐くと涙が止まらなかった。
やぶっ……やぶっ……やぶっ……
強くならないといけない。
薮だって今、辛いんだ…
自分にいいきかせてまたソファーに寝転がった。
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かにくりーむころっけん - 最近読み始めましたがすごく面白いです！！時間がある時で構わないので更新楽しみに待ってます！！ (2021年11月12日 18時) (
レス) @page36 id: b79672bb9c (このIDを非表示/違反報告)
ぱん - ハラハラドキドキ… (2021年11月5日 22時) (レス) id: 3e1037ef08 (このIDを非表示/違反報告)
くーちゃん(プロフ) - 那奈さん» コメントありがとうございます！なかなか忙しくて更新する日がなくって申し訳ないです。また、更新しましたら読んでいただけると嬉しいです！ (2021年9月8日 1時) (レス) id: 059101836b (このIDを非表示/違反報告)
くーちゃん(プロフ) - ぱんさん» コメント返信遅くなってしまってすみません。汗 リアルが忙しすぎて更新する時間がありませんでした。できる日は更新していきますので読んでいただけると嬉しいです！ (2021年9月8日 1時) (レス) id: 059101836b (このIDを非表示/違反報告)
那奈(プロフ) - 続き見たいです！！ (2021年9月6日 17時) (レス) id: 5eb2712d86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くーちゃん | 作成日時：2021年1月24日 10時
