64話 弱くなんかないよ ページ16
光side
｢はっ……はっ……｣
光｢……？｣
何かの物音が聞こえ目を覚ます。
時計を確認してもまだ深夜の4時頃。
物音がしなくて、見てみると雄也はソファーの上で寝ていた。
雄也もずっとオフってわけじゃないもんね…。
そして、横を見つめると薮が体を起こし胸を抑えていた。
まさか…
光｢やぶ？大丈夫やぶ？？｣
ゆっくりベッドから降りてやぶにつめよる。
薮は俺の姿を確認すると泣きそうになっていた。
光｢大丈夫。俺はここにいるから。薮が弱るなんて珍しいじゃん。何かあった？｣
薮の座っているベッドに腰をかける。
薮｢はっ……うっ……ううっ……｣
胸をさすりながら何かを話そうとしている薮。
でも高熱や吐き気から何も発せられずにいるんだなと感じた。
喋ることが大好きな薮にとっては苦痛すぎるよな…。
光｢また、元気になったら教えて？薮はまず病気治すこと考えよ？｣
薮｢ご……めんっ……｣
光｢なんで薮が謝るの(笑)大丈夫だから。ね？今、気持ち悪い？｣
そう聞くと薮はコクっと頷いて目をぎゅっと瞑っていた。
まずいな……
スリッパをはいて雄也のもとにいき、おこす。
二度寝で有名な雄也だけど、今の状況的に驚いたように起き上がり、薮についてくれた。
高｢薮くん、気持ち悪い？ナースコールおそうか？｣
薮｢いぃ……いぃっ……｣
高｢でも、辛いのは薮くんなんだよ？？｣
薮｢いゃっ……｣
雄也と目があい、俺がかわりにナースコールを押す。
要件を手短に伝えると、今日の当直は名取先生だったみたいで急いできてくれた。
名取｢んん…点滴がなくなったからかもしれないですね。もうひとつ、使っておきますね？｣
光｢お願いします…｣
テキパキと点滴をつけかえてくれる名取先生。
薮は俺の手を握りながら真っ赤な顔をして眠りについた。
名取｢点滴がまだ体になじんでいないのかもしれません…明日様子見で体調が戻ってきていたら退院しましょうか…｣
光｢はい…わかりました。薬とかって処方してもらえるんでしょうか？｣
名取｢はい、胃腸炎用の薬はありますので処方しますね。｣
光｢ありがとうございます｣
名取先生はその場を立ち去り雄也と少し話をして俺は丸椅子に座り薮の手を握り締めながら眠った。
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かにくりーむころっけん - 最近読み始めましたがすごく面白いです！！時間がある時で構わないので更新楽しみに待ってます！！ (2021年11月12日 18時) (
レス) @page36 id: b79672bb9c (このIDを非表示/違反報告)
ぱん - ハラハラドキドキ… (2021年11月5日 22時) (レス) id: 3e1037ef08 (このIDを非表示/違反報告)
くーちゃん(プロフ) - 那奈さん» コメントありがとうございます！なかなか忙しくて更新する日がなくって申し訳ないです。また、更新しましたら読んでいただけると嬉しいです！ (2021年9月8日 1時) (レス) id: 059101836b (このIDを非表示/違反報告)
くーちゃん(プロフ) - ぱんさん» コメント返信遅くなってしまってすみません。汗 リアルが忙しすぎて更新する時間がありませんでした。できる日は更新していきますので読んでいただけると嬉しいです！ (2021年9月8日 1時) (レス) id: 059101836b (このIDを非表示/違反報告)
那奈(プロフ) - 続き見たいです！！ (2021年9月6日 17時) (レス) id: 5eb2712d86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くーちゃん | 作成日時：2021年1月24日 10時
