大切なおれたちの宝物 ybhk

7話 辛いね ページ8

薮side

今度は背中を優しくさすると落ち着いてきたのか顔を上げた。



光｢ごめん…見苦しかったよね…｣



薮｢ん？へーきだよ？｣←



光｢ほぁ？｣



薮｢ちょっとソファーに行こっか。体力使っただろ…口ゆすいで行こう？｣



光｢……うん。｣



光の口をゆすがし、ソファーに横にさせた。



薮｢今は？どう？｣



光｢……むねのあたりが…むかむかする…｣



薮｢赤ちゃんが育っている証拠だね。一緒に乗り越えような｣



光｢うぅ…っ…｣



光は泣きながらもこくっと頷いてくれた。



明日は火曜日…



薮｢あっ…明日ヒルナンあるじゃん…どうする？休む？｣



光｢いや…出るよ｣



薮｢でも、だったら、大ちゃんには伝えて置くべきじゃないかな？｣



光｢………｣



光は下に目線を泳がし考え込んでいた。



光｢…俺が言う…｣



薮｢えっ？でも…｣



光｢大丈夫。大ちゃんになら言える気がする｣



光のぎこちない笑顔を見てまた胸が苦しめられた。



薮｢絶対に言うんだよ？｣



光｢うん。｣

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