大切なおれたちの宝物 ybhk

6話※ つわり ページ7

嘔吐表現あります。苦手な方は飛ばしてください泣


薮side

スマホを開くと何件か通知があった。



山田｢ねね！明日ゲームの通信しようよ！｣



薮｢ごめん、俺はパス｣



中｢えぇー！！もしかしてやぶひかでーと！？｣←



薮｢違うよ、用事があんの｣←



中｢いや、怪しいな｣←



薮｢なんでだよ！(笑)｣



返信をしているとクスッと笑えることが多かった。



光｢薮？｣



薮｢あ、ひかる？大丈夫？｣



光｢うん、今は…ってなにこれ…｣



薮｢ん？なんか裕翔が1人でテンションあがってる｣←



光｢そういうお前も鼻の下のびてるけどな｣←



薮｢あ、ばれた？｣←



光｢とっくの昔に｣←



薮｢ありゃりゃ〜｣



光｢ねぇやぶ…｣



薮｢？｣



俺は返信をやめ、光に向き直った。



光｢俺、こんなだし…やっぱ家、帰るわ｣



薮｢えっ、ちょ、なんでよ！！｣



光｢薮に迷惑…かなりかけてる…それが…辛いから…｣



薮｢ねぇ、ひかる？前にも言ったよね？迷惑はかけてなんぼなんだよ？俺、光に怒られても可愛いって思う人間だって言うことは光が1番わかってんだろ？｣



光｢お。おう…｣



薮｢だから、気にしないで？俺なら全然平気だし…なにかあったらすぐに病院とかも連れてってあげたいし…だから…｣



光｢ありがとう…薮で…よかった…｣



薮｢えへへ、その言葉しぬほどうれしい｣←



光｢きも…しばくよ？｣←



薮｢え、それは痛いからやだ｣←



少し、少しだけ光の笑顔が見れた気がしてとても嬉しかった。






この週が終えた時ぐらいからだった。







いつもの様にキッチン禁止令がでてるから朝昼晩のご飯を作ることはひかるに任せてたんだけど…



じゃーーーーーー



水の勢いが止まらない。



薮｢ひかるー？なにかあった？大丈……ひかる！？！？｣



泣きながら台所に顔を突っ込んで吐き続けているひかる。



間違いない、つわりが始まったんだ…。



しかも光の場合は恐らく吐きずわり…辛いな…



薮｢ひかる？大丈夫。落ち着いて？大丈夫だからね…？……吐けない？｣



そう優しく聞くとこくんっと頷いた。



薮｢少し、強めに叩くね？｣



ぽんっと背中を叩くと勢いよく嘔吐した。



光｢げほっ…おえっ…おえぇっ！！｣



薮｢大丈夫…大丈夫だからな…｣

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