43話※ 頼りになるお兄ちゃん ページ45
知念side
ピンポーンとならすとなかなか何も返してこない
がちゃ
薮「ありゃ、空いてる?」
知「僕が出たまんまで鍵閉めてなかったんだ…」
薮「どんだけ不用心なんだよ。嫁もいるってのに…」←
知「嫁って…まぁ、そうなるか…。入るよ〜??」
そう言ってもなかなか返事はかえってこない。
リビングの方に近づくにつれてなにか物音がしていた。
宏太と顔を合わせて行ってみるとひかがゴミ箱に顔を突っ込んで吐いていた。
有「薮くんっ…ひかがっ…」
薮「ひかる、もう大丈夫だからな。」
宏太は急いでひかの背中をなでにいっていた。
光「おえっ…おえぇっ…」
僕は体が鉛のように重たくなり足がガクガク震え、その場で立ち尽くすことしか出来なかった。
有「ちょっと、換気するね。薮ちゃんはひかについててあげて。知念、手伝ってくれる??…知念??」
知「はっ…」
有「大丈夫??……ひかなら大丈夫だよ。そっちの窓、網戸にしてくれるかな?」
知「う、うん…」
大貴に背中を撫でられると体がふっと軽くなり動けるようになった。
大貴ってこういうときほんとにお兄ちゃんにみえる。
窓を開けに行き、全部開け終わる頃にひかは落ち着いたみたいでソファーを背に眠ってしまっていた。
薮「ごめんな、不安だったろ大ちゃん」
大貴の頭をポンっと宏太が撫でると突然泣き出した大貴。
1人で怖かったんだろうな…そう思うと胸がぎゅっとしめつけられる感じがした。
有「知念が…外に出てっ…ぐすっ…すぐに、ひかが、呟いたとおもったら…すごい勢いで…戻しだして…っこわくて…こわくて…応急処置しか…できなくって…ぐすっひっく…」
薮「大丈夫。大ちゃんの咄嗟の判断でひかるは苦しまずにすんだよ。ありがとうな。」
大貴は肩を震わせながら泣いていた。
知「大貴…。僕も、急に外に行ってごめん…ひかの妊娠…受け止めきれなかった自分がいて…」
有「しかたないよっ…いいっておもわないひとが…いるのも、事実だもんっ…」
知「いやちがくって…誰の子かわからなくって…」
有「薮ちゃんとの子ってわかったらどうだった??」
知「すっごく嬉しかった。」
有「俺も、嬉しいんだぁ…知念おじさんになっちゃうね(笑)」
知「大貴はじじぃだね」←
有「はぁ!?(笑)」
2人で涙を流しながら泣いている姿を宏太はふにゃっとした笑顔で見守ってくれていた。
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くーちゃん(プロフ) - くるさぼさん» コメントありがとうございます!!わぁ泣そう言っていただけると嬉しいです!これからも更新していきますので読んでくださると嬉しいです!ありがとうございます!頑張ります!! (2021年1月18日 12時) (レス) id: f70e29d442 (このIDを非表示/違反報告)
くるさぼ(プロフ) - くーちゃんさんの作品本当に大好きです!更新がある度にわくわくしながら読んでいます。これからもくーちゃんのペースで頑張って下さい。 (2021年1月18日 0時) (レス) id: a9f01a33e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くーちゃん | 作成日時:2020年12月6日 14時