大切なおれたちの宝物 ybhk

28話 BEST会 ページ29

光side

？｢る……ひ……ひかる…｣



光｢っ！？｣



バッと起き上がると大好きな薮の姿が目に入った。



スーツ姿でビシッと決めている薮だけどシャツが出てたり髪の毛が乱れていたりして焦って帰ってきてくれたんだなって思うと少し嬉しかった。



光｢っ…会いたかった……｣



薮｢ごめんなぁ…俺も少し仕事長引いちゃって…｣



光｢んーん…薮悪くない…｣



伊｢いーや、薮が悪いね｣←



薮｢う｣←



伊｢嫁を残してどこいってんだか｣←



高｢ファンのみんなが怒っちゃうよ？？｣



有｢裕翔にばれたら死刑じゃすまないよ｣←



薮｢い、以後気をつけます…｣←



しょぼぼーんっとしてる薮をみてると笑いがこみあげてきてくっと笑ってしまう。



さっきまで感情がわからなかったのに薮を見るだけでこんなに表情筋が活躍するんだなぁと実感した。



薮｢さて、BEST会しようか｣



4人｢｢うん！！！｣｣



小さな机に茹でたそうめんを起きめんつゆの匂いがしてくる。



めんつゆの匂いはまだ大丈夫みたいで安心した。



美味しそう…でも…あんまり食欲が…



薮｢ひかる？食べられるだけでいいからな？｣



光｢うん。ありがと…｣



器と箸をもらいやぶにそうめんを入れてもらう。



少し躊躇しながらずずっとすすった。



光｢……あれ…おいひい……｣



有｢あれ？ってなんだよ！俺がゆがいたから美味しいにきまってんだろ！｣←



高｢いやいや有岡くんネギのせただけじゃんww｣



有｢は？やんのか高木！？｣←



高｢えーめんどいー｣←



伊｢ほんとうるさいわ、まぁ見てられるけどw｣←



伊野ちゃんはお茶を飲みながらケタケタ笑っている。



薮｢……どう？言えそう？｣



薮に背中を撫でられ、薮の方を向いた。



光｢…うん。雄也になら…言える…｣



覚悟を決めると薮はいつものふにゃっとした顔をしてくれた。



薮｢はいはい、いったん終わり〜！光からお話があるから心して聞くように！｣←



有｢ん？ほーい！｣



高｢？？？？｣←



伊｢……｣



大ちゃん、雄也、伊野ちゃんそれぞれの反応を示し俺の方を向いた。



やっぱ言う勇気がなくなってきた……



やめよかな……



少し涙ぐんでいるときだった



有｢ねぇ高木？お前さ、”男性妊娠”のこと、どう思うよ？｣

29話 雄也の優しさ→←27話 雄也の家

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す